第3話 もやもや女のターニングポイント


カチカチカチカチ……



デスクでPCに向かい黙々と仕事をする頼子。


周りから見たら凄く集中して何か重大な案件でもやっているだろうな……。という真剣な表情



しかし、頼子の頭の中はあの昨日逢った、彼の笑顔が脳裏にずっとある。



歳も多分若い……くったくの無い笑顔になった途端もっと若く見えた。




(いかん、仕事に集中しないと……)




そう思い仕事に集中しようとするけど、またあの笑顔に呼び戻される。




そんな状態を繰り返しながら、就業時間も終わり会社を出た時




「お姉さん♪」



頼子はびっくりした。



そこには昨日の彼が立っていた。




「えっ?なんで!?」


頼子は目を丸くして声を出していた。



「はい♪」



彼から何かを手渡された。


頼子はその貰った何かを見る、黒い革のシンプルな名刺ケース……



頼子のだ…



「昨日落としてたよ♪ごめんね、返すのに中見ちゃった。」



「あ、ありがとう……。」



戸惑い中の頼子はその一言が精一杯だった。



「じゃあね♪俺これから仕事だから♪よかったら来てね♪」



と、足早に彼は去って行った。



また来てねってなにも分からないのに……

と思いながら、頼子は貰った名刺入れの中身を見た。



中には頼子の名刺以外に何か黒い名刺が……






「ホストクラブ LUNA 月兎」











  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

可愛い彼に恋していいですか? みるなな @mikeko36

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ