すまん、二人が遊びに来たんだが
今日は以前約束していた、代と悦君が我が家に遊びに来る日。
好君にも前もって伝えたら、一緒に俺の部屋の掃除を手伝ってくれた。
自慢の弟です!
二人で掃除したので思いのほか早く終わったので、次に家中掃除することにした。
と言っても、普段から好君が掃除をしているだけあって全く散らかっておらず、そこまでの掃除をしなくても済んだ。
「後は待つだけだね!」
「うん。ありがとう好君!助かったよ!」
「えへへ///けーくんのためだもん!」
んんんんんぅぅっ可愛いっ!!
えへへだって・・・ぐふふっ!!
んんっ・・・取り乱した。
それから待つこと数時間。
インターホンが鳴ったので、俺はダッシュで玄関のドアを開けに行った。
1秒も無駄にはしたくないのでな!!
玄関のドアを開ける。
「こんにちは啓!約束通り遊びに来たよ!」
「啓先輩こんにちは~!」
ふむ、なるほど。
代は無地の青シャツに白いサスペンダースカート。
悦君の方は代とは色違いの赤シャツに黒いサスペンダースカート。
双子コーデだとっっっ!!?
「どうですか啓先輩!今日はお揃いなんですよ!」
「悦がどうしてもって・・・どうかな、啓///」
「似合ってるぞ!すごく!」
そう答えたら、二人は赤くなってしまった。
う~~ん、俺今日理性を保っていられるだろうか?
いや保て!
死ぬ気で!!
「っと。悪い悪い、さ、中へどうぞ。」
二人を招き入れ、後ろを振り向く。
するとそこには何故かポカーンとした顔で突っ立っている好君が。
俺も代も悦君も、そんな好君を不思議そうに見る。
「好君?ど、どうしたの?」
「・・・けーくん、今日は代さんが来るんじゃなかったの?」
「えっ?うん、だからここに・・・あっ」
そうだった!!
好君に代が男の娘なったって事教えてなかったぁぁ!!
説明せねば!!
「好君聞いてくれ!この子が代です!」
「けーくん何言ってるの?」
「ホントなんだって!代、何とか言ってくれ!」
好君が俺を不思議そうに見つめてくる。
俺は代に助けを求める。
「う、うん。えっと、久しぶりだね好君!前に会った時から結構経ってるから分からなかったかもだけど、僕だよ!代!」
時間が経ったから分からなかった訳じゃないと思うが・・・まいっか!
「えっ!?本当に代さん?」
「うん!そうだよ!」
「・・・確かに言われてみれば声が代さんっぽいような・・イメチェン?ってやつですか?」
壮大なイメチェンだな。
俺は舞い上がったが。
「まぁそんなところ!後、こっちは僕の弟の悦。」
「こんにちは!静別悦です!よろしくね!」
「えっ?静別って、ボクの学校で有名なあの?」
えっ?
悦君、学校で有名人なの?
パネェっす。
「悦、そんなに有名なの?」
「はい!女子の制服着たらとっても似合う男子生徒だって有名です!」
「いや~あはは!流石に学校には女子の恰好では行けないけどね!」
だろうね。
1年後に中学校卒業したらうちの高校にくれば、好きなだけ女子の恰好できるぞ。
「あっ、ごめんなさい!玄関先で長話しちゃって!どうぞ中に。」
「「おじゃましま~す。」」
「どうぞ~。けーくんもこっち!」
「あぁ。わかった。」
好君に手を引かれ、ようやく玄関先から移動。
今日はとても素晴らしい日になるな、こりゃ。
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