第2話これから、たくちゃんと

たくちゃんとは共通の趣味が沢山あって仲良くなるのに時間はかからなかった。

仕事の合間に連絡をくれたりとまめな人だった。

子供のことも気にかけてくれて、会ってみたいと言ってくれた。

仕事柄子供は実家に預けることもあったので時間が合えば2人でデートを楽しむこともあった。


気付くとたくちゃんは私の借りているアパートで過ごすことが多くなった。

「付き合おう」なんて言っても言われてもないけどたくちゃんと「恋人」の関係が始まっていて、それはカフェのグループ内で公認となっていた。

子供ももともと父親の存在も認識していなかったのでたくちゃんをパパと呼ぶのは本当に自然なことだった。

たくちゃんも子供をかわいがり、私が居ない時でも子供と海に行ったり公園に行ったりしてくれていた。



「たくちゃんと結婚したら毎日楽しいんだろうな」



私はいつからかそう思うようになっていた。

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逃げたのは私の方か、自分と向き合わず力で捻じ伏せたあなたの方か。 奈緒 @rejection

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