第17回 書き出し祭り/1-17『侍女アトナのヤベェ想い出話〜聖剣ルティアーヌの災厄編〜』タイトル&あらすじ感想

【タイトルとあらすじを見ての印象】

 おぉ〜面白そう。

 これはあれですかね、聖剣ルティアーヌの災厄編で10万字というより、『侍女アトナのヤベェ想い出話』第一章が聖剣ルティアーヌの災厄編という感じなのかな。

 ヤベェらしい想い出話を、なぜ主人であり主役であるメイベルが外堀をガチガチに埋めてまで語らせるのかが、複数の章に渡って伏線的に張り巡らされて、最終話で回収ですね、分かります(妄想)


【タイトル&あらすじからの本文妄想】

 よろしくお願いいたします。

 こういった取材……というものには慣れておりませんので、失礼なことがあればご教授ください。

 いえ、それなりの金銭を頂いているのですから、これは業務であり、適当に済ますわけには参りません。


 え?

 あぁ、私はメイベル様が書かれた紀行文は読んでおりません。

 恥ずかしながら、文字を読むのは不得手でして……。日常生活に必要な文字は読みますが、趣味の世界でまで文章に触れたくないのです。

 ですから、私としてはもっと企画にふさわしい方がいらっしゃると……あぁ、すみません。この会話はもう何度もしましたね。


 今回はなんのお話をすればいいのですか?

 ああ、聖剣の。

 はい、もちろん覚えております。なんと言っても私がメイベル様と初めて二人で旅に出た時の出来事ですし、かの聖剣が祀られていた地域では、今ではあの話を史上最大の災厄として語り継いでいるらしいと聞きました。

 書物のみならず、壁画にもしているとか。


 はい、聖剣の名はルティアーヌ。

 彼女は、それはそれは美しい方でした。彼女が望めばなんでも手に入るような、老若男女問わず、誰だってかしずきたくなるような美しい方。

 けれど、メイベル様はそうは思わなかったそうなのです。


 誰にも抜かれず、白亜の宮殿の最奥で優雅に暮らしていた聖剣様は、誰とでもお逢いになりました。

 誰にも抜かれないということは、宮殿から動けないということでもありますから、外の者が見も知らぬ世界の話をするのをことの他お喜びになるのだそうで。


 ですから、私たちも当然のように謁見の予約を取りました。

 数日かかると言われましたが、あの土地には聖剣以外にもたくさんのものがありましたから長く滞在することは苦ではありませんでした。


 宮殿の最奥の扉が開かれた瞬間、「まぁ……!」と鈴のような声がしました。

 周囲の人々がざわめき、何事かと思っていると、銀色の波がかった長い髪をたなびかせ、薄く透き通った青いような白いような不思議な色合いをした服に身を包んだ美しい女性がメイベル様に抱きついたのです。


 その女性こそが、聖剣ルティアーヌ様でした。

 彼女が、訪問客に先んじて声を発することも、ましてや抱きしめることなど前代未聞の出来事であり、私以上に周囲の方々のほうが呆然と、いえ、愕然と?していらっしゃいました。


「わたくし、あなたになら抜かれてもいいわ」


 それに加えて彼女がこの発言をしたものですから、衝撃はどれほどのものだったでしょう。

 けれど、それだけでは終わりません。

 メイベル様は少しの間も置かず、こうお答えになりました。


「お前など、いらないわ」


 ルティアーヌ様をはじめとして、宮殿内が静まりかえりました。

 私は、メイベル様とルティアーヌ様のお顔を交互に見ることしかできません。

 すると、みるみる内にルティアーヌ様の白磁のような端正なお顔が、それはもう恐ろしいものに変わっていったのです。


---


 この後、宮殿をぶっ壊す勢いで聖剣の力が暴走し、街一つどころか広範囲を滅ぼしかねない事態に陥るみたいなところで提出分。

 その後もメイベルは悪びれもせず自己中心的に唯我独尊街道を突き進むのですが、それがなんかうまい具合に作用して丸く治っちゃうんですよ。


 で、メイベルの出した紀行文と、アトナの話した内容に、根本から異なる部分があって、それが毎章ごとに積み重なっていって、何かのメッセージになる的な。


 おもしろーい!(全て妄想です)



ご依頼ありがとうございました!

本文を楽しみにしておりますー!

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る