第16回 書き出し祭り/4-21『化け猫お兄さん、修道女に恋をする。』感想
※小説家になろう様にて開催中の、第16回書き出し祭り参加作品への感想です。
キリスト教では迫害される猫の身でありながら、修道女に恋をする。
ダメだと言われるとやりたくなる、障害があると燃える、その類なのでしょうか。
修道女と猫の文字から勝手にキリスト教だと思っているんですが、実際のところはどうなんでしょう?
ヒロイン候補であると思われるノーチェとネーレイス。
ノーチェの描写はほとんどないのと逆に、ネーレイスの描写が多いので、それがノーチェのミステリアス感を高めているように感じました。
修道女であること、白銀の聖女と呼ばれていること、それだけしか分かりません。
どんな女性なのか、しっかりとした登場シーンは2話目にもってくるのでしょうか、楽しみです。
避暑のためにやってくるというカロランがいない間は主人公は何をしているのか。年に数ヶ月(?)だけ仕える主人というのはどういう関係性なのかというのも気になりポイントです。なぜカロランがノーチェの調査を主人公に頼むのかも、その理由が気になりますね。
“化け猫”という単語が、どうにも和風のイメージが強くて少し戸惑いました。
タイトルだけ見ていた段階で、脳内は妖怪がまだ生きていて、キリスト教の布教が始まったくらいの時代の日本が広がっていたので、あらすじでファンタジーだと分かって意外でした。
それと、てっきり“お兄さん”状態で修道女に恋をしたのかと思っていたら猫姿だったのにも。
書き出し部分では、家族のように思っている女の子に猫として可愛がられていること、その女の子が人間の姿を取った主人公のことが好きで困っていること、主人公を拾った貴族は主人公と二人きりで友人のように話したいらしいということが描かれます。
文字数の関係だとは思いますが、主人公の一日というか、主人公がどういう時に猫になり、どういう時に人間になって過ごしているのかがいまいち分からなかったのが残念でした。
修道女に逢った時は猫、ネーレイスに撫でられている時も猫、夏にやってくるらしい主人と会う時は人間。
本文中では、あまり積極的に人間の姿でいたいと思っていないように感じたので、ネーレイスが人間姿の主人公と接する機会はどこにあるのか分からなかったのです。
廊下で使用人にバレないように猫の姿に戻るのなら、路地裏で人間の姿になることもなかったのでは?とも思いました。
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