第16回 書き出し祭り感想

第16回 書き出し祭り/1-1『廃棄東京、からっぽのマキナ』感想

※小説家になろう様にて開催中の、第16回書き出し祭り参加作品への感想です。


私は廃墟も東京が滅亡するのも大好きなので、まずタイトルの時点でテンションが上がりました。

廃墟好きの主人公と、そんな主人公の行動をサポートする先輩というキャラクターも、未知なる物に対しての推進力となるだけでなく、親しみが持てて素敵だなと思いました。

そしてタイトルにも入っている最重要人物であろうマキナ。

彼女もまた、謎を多く抱えているミステリアスな部分も含めた、魅力に溢れるキャラクターであると思います。

人外要素を多分に含みながらも、お腹が空くという人間ぽさを兼ね備え、絶妙だなと。

第一話時点で登場したキャラ全員が魅力的であり、さらにそれぞれに明確に役割が与えられているというのはかなりの強みだと思います。


気になった部分としては、廃棄東京の中が通常の空間の倍の速度で時を刻んでいる状態であるにも関わらず、スマホで通話が成立していることでしょうか。

何かの伏線である可能性もありますが、特に矛盾を解決できるヒントのようなものも見付けられなかったため、単純に疑問に思ってしまいました。

サポートしてくれる先輩のキャラが強いおかげでスルーされる可能性もかなりありますが、時の流れの異なる二点での通信が可能である理由が知りたいなと思いました。


対象物の時の流れを加速させることのできるマキナは、恐らく兵器であるのでしょう。

戦争に使用され、しかしコントロールできなくなったために廃棄されたのではないかと推察されます。

能力の使い方と僅かな知識はあれど、能力を使用する度に記憶を失くしてしまうらしいマキナ。空腹を感じ、味覚もあり、食事が可能なことから元は人間であり、兵器としての呼び名がマキナだとして、彼女の本当の名前、そして失くした記憶の断片を探すことになるのでしょうか。


最終兵器彼女が好きな南雲は、しんどくて泣けるけど、確かに幸せは存在していて……みたいな展開を期待します。ワクワク。

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