あやPR

第1話

私は尋常小学校に務めている慶彦である。生い立ちは大きな商家の三男坊で比較的両親からは「仕事を継げ」などという言葉は聞かないほど、自由な暮らしをしていた。



しかし、私には1つ困ったことがあった。私の大学時代の友人はもう縁談が始まり、結婚もしている頃。私もちょうどその縁談が来たわけだ。私は婿にでも行く覚悟はあった。だが、相手方が私の家よりも目上だ。私の父の友人らしいが私のような自由に過ごした三男坊では到底家の意識の差があるだろう。幸いにも家業を継いでいなくて良かった。多分、相手の家業を継ぐことは出来ないだろう。最近は【レンアイ】という新たな結婚方法も出てきたらしい。私が大学時代酒に溺れ、友人に「レンアイ結婚してやる」と言ったのも懐かしいな。果たして私はこの縁談を上手くいけるのだろうか。こんな私にもレンアイというものを出来るのだろうか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あやPR @axa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ