第4話


 ――まったく、とんだイカれジャップだぜ。今の時代、コントロールデバイスはプレイヤーの動きをよりダイレクトに伝えるスーツタイプが本流なのに、未だに手入力とはどんだけ遅れてんだよ。


 それにやつの狙いは明らか。

 ラズのエネルギー切れだ。


 ――ったく、発想が貧困なんだよ。ま、それしか方法がないんだから仕方ないよなぁ。一発一発を神経をすり減らすような気持ちで躱してたんだろうが、ぜーんぶ無駄なんだよ。


 なぜなら、ラズの動力源は核融合エンジン。

 ただのバッテリー何て比較にならないエネルギー量。


 暴走して爆発すれば辺り一帯が消し飛ぶので、もちろん反則。

 


 ――でもなぁ、バレなきゃいいんだよ!



 ラズは確かに熱放出の隙はデカいし、動きも鈍い。

 だが、ラズの最終兵器は一切動かず一撃で確実に仕留められる。

 たとえ相手がどれほど素早くても。

 どこへ逃げようとも。



 ――あばよ、サムライガール。なかなか楽しかったぜ。

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