Scene:15「退避」

 それが起こったのはシュウ達が強盗団を襲撃してから一週間程が経った頃の夜だった。

 最初に異変に気が付いたのは岩壁の上で見張りをしていた者達。

 いつものようにストラに近づく不届き者がいないかを監視していた彼らは遥か遠くの方から近づくそれに気が付いた。

 最初に連想したのは砂嵐。それ程までに広い範囲で砂煙が上がっていたのだ。

 警戒度を上げて砂嵐を注視する一同。やがて、彼らは砂嵐の正体を確かめることができた。

 砂嵐の正体は大量の車両。なんと数十台を超える車両が、ここストラを目指して押し寄せてきていたのだ。

 そんな光景を目の当たりにして見張り達はすぐに動き出す。急いで集落へ報告するとすぐさま迎撃態勢を整えるべく声を張り上げて走り回るのであった。

 一方、集落はと言うと、こちらも報告を受けてすぐさま対応をとり始めていた。

 報告を受けたオルストはすぐさま全員を叩き起こすように命令を出すと、それから戦える者と戦えない者達をそれぞれ別の場所に集めるよう指示を下す。

 皆、報告を聞いた時は驚き不安に満ちた表情を浮かべていたが、テキパキと指示を出すオルストを見て冷静さを取り戻すとすぐに彼に指示に従い始めた。

 そんな彼らの様子に注意を払いつつ、オルストはこれからの事について考える。

 見張りから報告によると敵の戦力はこちらよりも遥かに多い。

 いくら地の利があり、守りに向いた地形だと言ってもこちらが敗北するのは時間の問題である事は想像に難くないだろう。


「――――」


 悩んだのはほんの僅かな時間。それだけでオルストは今後の方針について腹を決めたのであった。



 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 シュウがオルストから呼び出しを受けたのはリーネを避難場所へ送り届けた直後だった。

 通信機からの呼び出しを受けて彼のいる場所に向かえば丁度、集落に残っていた戦闘要員のほとんどが車両で岩壁の方へと向かう所だった。

 その光景に疑問を覚えるシュウ。てっきり自分もまたそちらに向かうものだと思っていた。しかし、こうなるとそうではないという事になる。

 何にしても確かめなければわからない。ともかく彼は車両を見送ったオルストの所へと駆けていった。


「きたか」

「遅くなってすみません」

「いい。理由については予想がつく」


 そんな軽いやり取りを交わした後に二人は本題へと入る。


「状況は聞いてるな?」

「はい。敵はカルセムでしょうか?」

「恐らくそうだろう。問題は敵の戦力が強大な事だ。報告通りなら我々の戦力では太刀打ちできない」

「どうするんです?」


 勝てない以上、こちらがとれる選択肢は逃げる事だけだろう。だが、この集落は岩壁によって出入口が限定されている事で防衛力が高い一方、その地形のせいでそこを塞がれると脱出が困難な構造になっている。時間から見ても今から脱出の準備をしていては出入口を防がれるのは間違いない。


「隠し通路を使う」

「――――!?」


 驚いたのはそんなものが存在するとは思っていなかったから。

 だが、あっても不思議ではないと納得してシュウは話の続きを待った。


「お前には隠し通路先を偵察。問題ないなら非戦闘員を先導してもらう」

あちら岩壁側に回らなくていのですか?」


 てっきり殿要員として駆り出される事も覚悟していたシュウにとってその命令は意外な内容。思わず聞き返してしまう。

 そんな彼の疑問に対するオルストの答えは簡潔なものだった。


「向こうではお前の異能は活かせん」

「――――」


 その一言で納得するシュウ。

 確かに彼の異能は正面戦闘には向いていない。

 あちらの戦闘は最初、岩壁を使った攻防となるだろう。

 隠れる場所が少ない以上、音を消して奇襲するのには向いていない。

 それでも家屋のある地帯まで引き込めばやりようはあるが、オルストとしてはそれよりも逃げるための偵察役にした方が有効と考えたようだ。

 ただそれでも最優先で自分を切り捨てなかった事についてはシュウにとっても意外だった。


「場所はここで隠し通路の出口はここだ。お前の異能なら見つけられるだろう」


 差し出されたら地図を見ると、隠し通路は出入口とは真反対の岩壁付近にあるらしい。理屈で考えれば納得の場所ではある。

 隠し通路の出口はどうやら地下洞窟のようでしばらく地下を進んだ後、地上にでるようになっている。


「道幅は車両が通る事を想定して作ってある。まずは偵察をして安全なら通信機で連絡しろ。非戦闘員を行かせる。敵がいるなら少し待て。増援を送る」

「――わかりました」


 その場合、奇襲による強行突破をする事になるのだろう。と、なれば敵の配置や数はしっかりと確認すべきだ。

 そしてその他にも――と様々な考えを巡らすシュウ。その表情は若干硬かった。

 それは無理もないだろう。様々な戦闘を経験した事のあるシュウだが、それでもここまで劣勢な戦いは始めてである。

 拠点を襲われた事は何度かあるが、それも小規模な強盗団が相手。ほぼ負けない戦いであり、そのため失敗すれば本当に全てを失うというような事態に陥ったのはこれが始めてなのである。

 なまじ、頭が良い分、現状がどれだけ最悪なのか理解してしまい無意識に己にプレッシャーを掛けてしまっているシュウ。

『失敗できない。慎重に』と思いながら何度も確認と思考を繰り返し――


「――シュウ」


 そこにオルストが声を掛けてきた。

 声に反応してシュウが視線を向けると――そこには銃口が突き付けるオルストの姿。

 

「――え?」


 予想もしてない事態にシュウの身体は何の反応も出来ない。普段なら回避動作をするなり、銃口を逸らすなりできたはずだが、今回は銃口を突きつけられるまで抜かれた事さえ気が付かなかった。

 そんな彼の反応を見て嘆息するオルスト。


「浮足立っているな」

「……すみません」


 返事が遅れたのは今の自分が認め難かったから。だが、失態を演じたという事実がある以上、認めざるを得ない。


「いつも通りの偵察のやり方で良い。絶対失敗しないやり方というのは自分が一番なれているやり方だからだ。様々な経験を何度も積んでいるからこそ、頭が忘れていても体が覚えている」


 銃を仕舞いながら言葉を続けるオルスト。

 その内容はシュウにとって必要なものだ。黙って耳を傾ける。


「だから焦るな。大事な場面だからこそ、自分にできる事、できない事を把握しなければ取りこぼす事になるぞ」


 何をとは聞かない。そんなもの問わずともわかっているからだ。


「わかったなら行け」


 そう告げると同時に何かを投げてくる。

 受け取って見ると、それは鍵だった。恐らく隠し通路を開けるための鍵なのだろう。

 オルストの方を見ると既に彼は背を見せ去り始めている。

 言うべきこと言ったという事であろう。

 なら、後はシュウが応えるだけだ。

 大きく息を吸い込み、吐き出す。イメージとしては己の中に溜まっていた様々な思考を追い出すようなイメージだ。

 それで己の雑念を全て追い払った。

 その後、気合を入れるように強く短かい息を吐いて意識を切り替えると、彼は隠し通路のある場所へと向かうべく走り出したのであった。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 オルストの言っていた隠し通路はすぐに見つかった。

 異能で隙間風の音を増幅してみた所、足元の地面からそれらしい音が聞こえたのだ。

 音が漏れ出た部分を調べてみると、砂に埋もれた鉄の扉を発見。

 扉は大きく鍵穴の部分はカバーで覆われている。

 カバーを横にずらして鍵穴を露わにするとシュウはそこに先程もらった鍵を差し込んだ。

 回すと強い手応え。どうやら砂が入り込んで回らないという事態にはならなかったようだ。

 その事に安堵しつつ、扉の端にある取手を引き出し鉄の扉を横に引いていく。

 大きさの通り扉は重く、体重を掛けて引いても少しずつしか動かない。

 これなら大人を一人連れてきた方がよかったかとそんな事を思いながらシュウは賢明に引っ張り、そうして、どうにか鉄の扉を開けきる事に成功した。

 扉の下は坂道になっており、オルストの言っていた通り、車が通れるだけのスペースが広がっている。

 明かりは電気ではなく松明のようだ。今回は偵察かつシュウには明かりが必要ないので使わない。そのままシュウは坂道を降りていった。

 坂道はしばらく続いていたが、ある程度すると終わり、そこから先は水平な道へと変わる。

 道の方角は岩壁。そのまま地下通路は岩壁の下を通っているようだ。

 あまり時間も残されていない。シュウは駆け足で地下通路を駆け抜ける事にした。

 地下通路の終わりが見えてきたのは走り出してから、一五分くらい経った頃だろうか。

 それを認めて警戒を強めるシュウ。

 異能を使いながらゆっくりと通路の先にあった大きな鉄の扉を開ける。

 どうやら扉の先は洞窟のようだ。ザラザラと岩肌の形が音として耳に入ってくる。

 開けた隙間に身体を滑り込ませて扉の外に出ると、暗い洞窟の奥の方に光が差し込むのが見えた。

 格子状に降り注ぐ光。それが植物の蔓だと気づいたのは光の傍までやってきた時だ。

 蔓の壁はそれ程厚くなく手で除ければすぐに外の景色を見ることができた。

 目に飛び込んできたのは薄暗い緑色の景色。森の中である。

 オルストに見せてもらった地図でも確かに出口は森の中にあった。

 情報が間違ってない事を確認したシュウはすぐに本来の任務へと意識を集中させる。

 足音、草木の擦れる音だけを増幅させてみたが、人が動いているらしき音は拾えない。どうやら襲撃者の手はここまで及んでいないようだ。


「こちらシュウです。隠し通路の出口付近に敵影は見えません。そのまま索敵を周囲に広げます」

『了解した。こちらは住民の避難の準備を進めている。完了次第、そちらに報告後向かわせる』


 その返事に了解と返して通信を終えると彼は周囲の探索を始めたのだった。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 幸いと言うべきか。周囲にも敵の姿はなかった。

 周囲の安全を確認したシュウは時期に辿り着く避難車両を待つべく既に出入り口で待ち構えている。

 程なくして地下通路の奥から車両の明かり郡が見えてきた。

 先頭のオープン式の軍用車両には武器を持った者達。

 彼らを乗せた車両はシュウの前まで来ると停止し後部の扉を開けた。

 それはいい。この先、先頭で警戒するのはおかしな事ではないからだ。

 問題はその車両に本来なら居てはならない人物が座っている事である。


「……リー姉。なんでこの車両にいるの?」


 そう、車両にはリーネが座っていた。


「なんでって私がこっちに座るって言ったからよ」

「オルストさんからの許可は?」

「町長の代理として皆を率いる人はいるでしょ?」


 どうやらそういう建前で押し通したらしい。

 恐らく押し問答している時間が惜しかったのだろう。オルストがため息を吐く姿を容易に想像する事ができた。


「……武装しているから一番狙われやすいよ?」

「武装しているから安全という考え方もできるわよね? 大体、向こうが戦闘用以外の車両を見逃すとでも?」

「…………」


 確かにこの状況で武装車両以外に攻撃を加えないと期待する方が間違っているだろう。

 敵の目的はこの集落の占領。当然、そこには住民を支配下に置く事も含まれている。

 逃げ出すものは捕らえ連れ戻すか、さもなくば他の勢力の戦力にならないよう殺害する。

 そう考えれば危険度などどの車両に乗ってもそう変わらないかもしれない。

 シュウは了解の返事を返さないまま車両に乗り込む。それは了承はしないが反対もしないというのを態度で表したもの。

 彼の乗った車両は彼が乗り込んだのを確認した後、出発、それを受けて後続の車両群も動き出した。

 この脱出部隊の行き先はフォルン。これは何かあった場合、互いの集落に助けを求め合うという密約を事前に結んでいるからだ。

 向こうに着いてからどうするかはまだ決まっていない。というか、そもそもフォルンはこちらが襲撃された事をまだ把握すらしていないだろう。

 ストラの戦況はというとやはり不利らしい。

 既に第一次防衛ラインであった岩壁地帯は放棄され部隊は集落付近まで後退しているという話だった。

 撤退は既に確定的で残存戦力も隠し通路を使って脱出。最後は爆破し通路を封鎖するという段取りに入っていた。

 通信で入ってきたその報告を聞いてリーネが表情を歪ませる。

 彼女にしてみればその報告は『もうあの場所に帰れない』という意味だ。

 当たり前だったものが失われるのには思う所があるだろう。

 かくいうシュウも平然とはいられない。両親に売られ帰る場所を失った彼にとってあの場所はなんだかんだあっても確かに『帰るべき場所』であった。

 あまり動じていないのは帰れなくなったのが二度目である事とリーネが既に反応を示した事で逆に自分は落ち着かないとと思ってしまったためだ。

 通信が終わり、エンジン音の重なりだけが響く夜の森。

 けれども、その音は新たな音で打ち消された。


 新たな到来者にシュウは思わず立ち上がり周囲を見渡す。

 異能を使って音を選別。対象の音だけを増幅し他を減衰させる事で音のする方向を絞り込む。

 音の源はすぐに見つかった。深緑の中を突き進む二つの小さな明かり。当然ながらそれは車両の明かりである。


「敵接近!!」


 先程の通信でも誰かを向かわせたという報告はなかった。ならばあれは敵だ。

 彼の叫びを合図に一団は新たな動きを見せる。避難民を乗せた車両群は明かりから遠ざかるように速度を上げていき、兵を乗せた車両は明かりを阻むように壁を作っていく。


「オルスト達に連絡。急いで撤退を始めろって。リー姉は伏せていて」


 車両に乗せられていた銃器を確認しながらシュウが傍らのリーネにそう告げる。

 彼女を向こうの車両に乗せ換える時間はない。

 正直、言わんこっちゃないと思わなくもないが、そもそも彼女はその可能性も想定した上でこちらに乗る事を選んでいる。結局、結果は変わらなかったと諦めしかない。

 彼の指示を受けてリーネは頭を低くする。

 それを確かめながらシュウは銃口をやってくる車両に向けるとすぐさま引き金を引いた。

 こちらが相手を視認できているという事は相手もこちらを視認しているという事だ。まず間違いなく報告は既に送られている。すぐに増援が来るとは思えないが、ここから先は戦闘が起こる事を想定しなければならないだろう。

 そしてこの敵の役割は足止め。こちらの速度を落として増援が来るまで時間を稼ぐ事が仕事となる。それはこちらの被害が増える事を意味しており、シュウとしてはなんとしても阻止しなければならない。

 初弾は木々に阻まれた。撃たれたからか敵車両が接近を一旦やめ、変わりに反撃にでようとする。

 敵が車両から取り出すのは巨大なもの。丁度手のひらを広げた程の直径に縦長の弾頭。そんな弾が先端についたそれを敵は肩に担ぎ構える。

 その正体に気が付いたシュウ達がそれを阻止しようと一心不乱に銃撃を行うが距離がある上、木々が邪魔なせいで当たらない。

 そうして敵は肩に担いだ、それ――ロケットランチャーの引き金を引いた。

 轟音と共に疾走する弾頭。煙で軌跡を描いたそれは銃撃を放つシュウ達の車両を通り抜け――

――そして、戦場から逃げようとしていた車両の一台に直撃した。

 爆音と炎をあげた車両はそのまま直撃の衝撃で横倒しになる。それと同時に後続が急停止。だが、反応できなかった車両が停止した車両に追突し結果玉突き事故が発生する事態となっていた。


「くそ!!」


 迎撃の車両ではなく、逃げる車両を狙ったのは逃走集団の足を止めるため。固まっていたので狙いやすかったのもあるだろう。

 けれども、そうとわかっていても迎撃能力のない普通の人が乗った車両を狙われた事にシュウを始めとした兵士達は怒りを隠せない。第二撃を防ぐべく射撃の圧が高まるが、結果は先程と同様敵車両に銃弾が届く事はなかった。

 そのうち焦れた一台が敵車両に近づこうと車両を寄せようとするが、接近に失敗。車を大きな木にぶつけて静止してしまった。

 そうしている間に敵車両の兵士が二発目を装填。今度は迎撃の車両を潰す腹積もりのようだ。


「目を瞑ってください!!」


 咄嗟にシュウは腰に下げていたフラッシュグレネードのピンを抜いて投擲。叫んだ直後にフラッシュグレネードは閃光を放った。

 少々距離があったせいか敵車両に怯んだ様子はない。だが、その明るさのせいで標的を目測できなかったのかその間、敵車両から攻撃を放たれる事はなかった。

 その隙にシュウは狙いを定める。

 視界が使えないのは彼も同じだが、彼の場合異能で車両の位置を把握する事が可能だ。

 大まかに狙いをつけてひたすら撃ち続ける。

 彼の放った銃弾は大半は木々に阻まれたが、撃ち続けたおかげかその内の何発かがタイヤにヒット。結果、敵車両はパンクを起こし、木々と衝突する事となった。

 シュウの乗っていた車両が停止し、シュウが衝突した敵車両へと走る。他にも何人かがこちらに来たが他はロケットランチャーを受けた車両の方へと向かったようだ。

 敵兵士はすぐに見つかった。彼らにとどめを刺すとすぐさまシュウ達は横転した車両へと向かう。


「状況は?」

「車両の乗員は全員が死亡。後続車の方は二台が使い物にならなくなった。怪我人は言わずもがなだな。衝突した連中は無事だ」

「――っ」

「今は空いている車に無理やり乗せて移動させようって話になってる。怪我人には辛いかもだが、今は移動が優先だ」

「……頼みます」


 心苦しいが、今ここで足を止めていたら追いつかれてしまう。できるだけ多くの人を助けるなら、そうするしかないだろう。

 車両に戻るとリーネが辛そうな表情げで燃え上がる車両を見ていた。


「シュウ。あの車両の人達は?」

「全員亡くなったって」

「――遺体はどうするの?」

「…………」


 先程の会話でその話が出なかったのは考えが及ばなかったからではなく、両者共に放っておく事が前提になっていたからだ。

 現状、遺体を乗せれるスペースはない。そして優先すべきは常に生者。

 その事はリーネも理解しているのだろう。シュウの無言に彼女は何も言うことなく項垂れた。

 そうして乗せ換えが完了した車両群は再出発をする。

 既にオルスト達も隠し通路を通過。爆破で埋めてこちらに向かっているそうだ。

 彼らと合流するという案も出たが、結局オルストの指示で一同は先にフォルンへと向かう事になった。

 空は未だ夜である。遠く故郷の地を見れば煙が上がり夜空を隠している。

 この空が明けるのはいつになるのか。

 それを知る者は今この場には誰一人いなかった。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 Scene:15「退避」:完

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る