第80話 猿人女の言い分
『生理的に受付けないんです。
嫌いなんです』
猿人女は言った。
なんの根拠もなく、Bさんが嫌いだと。
顔に似合わないことをおっしゃる。
そういうのは、かわいい子が言う言葉だ。
お前のような猿に似た女は、
せめて、慈愛に満ちていなければ、
あるいは、
そのようにふるまわなくては、
生きている価値がないのだ。
この世は、誰が誰を嫌っても、
自由だけれど、
おまえに、Bを貶める資格は、
一ミリも、ない、と
サイに似たあたしは思うよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます