第14話 名前

同じ名前がやたらでてきますね、時代をさかのぼると。ドイツに限らずだと思いますが、フリードリヒ、フランツ、ルードヴィヒ、ヨーゼフ、フィリップなど。よく触れる名前がみな聖人由来かどうか、わかりませんが多くはそのようです。


シューマンのファーストネーム、「ロベルト」は、聖人由来じゃないそうで。

長兄エドゥアルト、次兄カール、三兄ユリウスどれも、聖人からとったらしい。お母さんは末子にもと言ったが、お父さんが今度ばかりはこれがいい、と名付けたらしい。


どこだったか、本を探してみたら、あったあった。お父さんが言い張ったって。

「シューマンとロマン主義の時代」マルセル・ブリオンというフランス人の著作、喜多尾道冬、須磨一彦訳。この41ページ。


お父さんは事業が軌道に乗ると妻に実務を任せて、仕事のなかでも好きなことに没頭した人。

事業がうまくいって裕福だったシューマン家。事業の後継は3人も息子がいるのだから、大丈夫。末子ロベルトには、父親の別な期待があったのでは、と思う。



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