変な爺が俺の部屋に逆トリップしてきた

逆トリップでやってきた傍迷惑な異世界人(爺)に、the 現代っ子な主人公が内心ツッコミまくりつつ、帰還できるようにあれこれ面倒を見てあげる…という展開。

転移物で異世界に渡ってしまう理由は、大抵は不幸な事故であったり、強制的な召喚であったりするもんですが、この爺は何と自分の意志。自分で「ちょっくら異世界に行ってワシつえーしちゃおっかな☆」でやってくる。もうこの発想をする人格の持ち主であるという時点で迷惑です。

しかも異世界に来てしまった時点で魔法は全く使えなくなり、当然行きしに使った転移魔法も使えず帰れなくなったと。ハイ迷惑です。

向こうでは世界を救い、新しい魔道具を開発し、美少女の弟子達をかかえ…と輝かしい経歴の大魔法使いらしい(全て自称)のですが…なんで異世界でつえーしたいなんて欲を出してしまったのか…。まあ、通信機器(?)のような魔道具を使ってやり取りをする美少女弟子の態度から察するに、向こうでも困った爺(ただし本当に強いんです)という評価のようです。

爺は果たして元の世界へ帰れるのか。主人公(俺)はお人好しな感じだけど爺に軒を貸す気はなさそうだぞ!
ちなみに作中の細かい違和感を積み上げて示されるラストの帰還方法は感心しました。こういう細部が光る作品が大好きです!