第26話

[色々あったなお前と俺/数えきれぬいくつもの壁を越え/いつも俺転びそうなトコで支えてくれた君の温かい声


本当不器用で口下手だけど/好きなんて滅多に言わないでも/言葉なんてものはいらないでしょ?/離さないよその小さな手を


疲れた僕を癒やすその笑顔/子供の様な可愛い寝顔/この幸せな日々が永久である事を願おう、願おう


会いたいと思った時君はいない/見えないな未来/だけど誓いたいよ何があっても君を愛し続けるという事


すぐ側で、すぐ側で、すぐ側で、もっと/抱き締めて、抱き締めて、抱き締めて、ぎゅっと/恋しくて、恋しくて、恋しくて、いつも/会いたいよ、会いたいよ、会いたいよ]



RIDDIMはFIRST LOVE、メグが一番好きなRIDDIMだ。


『俺、恋愛の歌なんて書いた事無いけど、メグの為に頑張ってFIRST LOVEで書いてみるな!』


照れくさそうに笑いながらTOYがそう話していたのをメグは思い出した。



[互いに手を取り一歩一歩/進む先は一生きっと一緒/約束するこの命を/掛けて守るから君一人を

互いに手を取り一歩一歩/進む先は一生きっと一緒/約束するこの命を/掛けて守るから君一人を


何度となく/胸の中にある/君の面影思い出し泣いた夜/常に描いていた夢だって君がいたからこそ輝いていたと気付いた今


君に繋がる/いつもリダイアル/の一番上になっていたLOVE CALL/いますぐかけたい/そして伝えたい/やっぱり僕は君だけにFALL IN LOVI'N]



OZIKIがそのチューンをPULL UPしてNEXT TUNEに移した時に、横からそっとタオルを差し出された。いつからいたのか、横にはRATが立っていた。


「この曲はな、TOYがパクられる…1週間前位かな?奴が俺の所へ持って来たんだ…」





『RATさん…俺、なんだかんだメグのお陰でこうして頑張れているんです。だから…キャラじゃないかもしれないッスけど、山梨レゲエフェスでこの曲歌わせて貰ってもいいですか?』





「俺は若手が初っ端で恋愛のしっとりしたTUNE歌うのはどうかと思うって言ったんだけど奴は聞かなくてな…結局歌えなかったんだけどな。…んで今日たまたまRAGGA CATが来てたからOZIKIに頼んで今日流して貰ったんだ。とりあえずこれが奴の気持ちだよ。後は自分で決めなね。」


そう言ってRATはフロアに消えていった。


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