第5話家庭教師

「ねぇねぇ、ゆう君!」


「朝からうるさい!」


「家庭教師は、どうだった?」


「‥‥うーん、お前と同類かな。」


「え?じゃあ天才?」


自分を、どんだけ過大評価してるんだよ?


「BLってボーイズラブって意味なんだね。男同士がちょめちょめしちゃうんでしょう?」


「本屋で調べたの?」


「ううん、ネット。で、今日BL漫画買いに行くからゆう君付き合って。」


「嫌だね。」


「じゃあ、豆大福いらないんだ?」


「行こうじゃないか。」


ゆうは、豆大福が好きで仕方ないのだ。


本屋に、行くと渚はアダルトコーナーに行こうとする。


「アダルトコーナーでBLはない。初心者にはやっぱり漫画からだ。」


「詳しいね?」


こいつを殴りたい。


先輩と後輩という正統派の題名、これだな。


渚に、漫画を渡した。


「ありがとう。楽しみ。」


「豆大福頼む。」


「明日ね。」


次の日、渚は休んだ。


「この方程式を使うとこの問題は解けます。」


家庭教師、宮沢茜は、勉強を教えるのがうまかった。


「あの、わたし、」


「何ですか?」


「いや、良いです。」


次の日、渚はふらふらしながら学校に来た。


「おい!豆大福は?」


「BLに、興奮し過ぎてあれから漫画買ったから、おこずかい無い。」


「お前がいる芸能界には多いだろ?」


「リアルには、出会った事無い。」


「ふーん、そうなんだ。」


「ゆう君に、似てるキャラクター出て来て鼻血出しちゃった。」


勘弁してくれよ。



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