第4話BL

「ねぇねぇ、ゆう君、BL小説って知ってる?」


「知らん。」


本当は、知ってる。


「もしかして、ゆう君BL漫画とか読んでる?」


「知らん。」 


いつもと変わらず、ゆうは、漫画読んでいた。


「わたし、BL小説読んでみたい!」


「うるさい!BL、BLって!」


「放課後、本屋さんに行くの付き合ってよ。」


「無理!今日は、家庭教師が来る日だから。」


これはマジな話し。


「そっか、じゃあ、わたしが家庭教師してあげようか?」


「‥‥。」


確かに渚は頭が良いが教えるのは下手くそだ。


何故なら天然天才型だからだ。

とにかく勉強の出来ない人間の気持ちが分からないだろう。


渚の、申し出を丁重に断ってゆうは、家路を急いだ。


家に着くとリビングで家庭教師が来ていて母と談笑していた。


見た目、清楚なお嬢様という感じだ。


地元の国立大の一年生らしい。


女か‥。まぁ、渚とは違うタイプだから大丈夫だろう。

 

ゆうの部屋で勉強が始まった。


「こないだの学力テストの結果からすると文系かなって思いましたけど、理系のほうが社会に出てから潰しが効くんで今から数学を頑張りましょう。」


「はい。」


真面目そうで良かった。


「ところで話はそれますけどBL。つまりはボーイズラブに興味ありますか?」


ダメだ‥帰ってくれ!


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