第3話巡り合わせ

さっきから視線を感じる、、?

犬コロたちじゃない、明らかに人のものだ。

ネットりとした視線。

どこからだ、、?


まあいいか。

しかし人里はまだか?

いい加減疲れてきたぞ。


ドッドッドッ、、、


なんだ?

地響きがする。

先程の犬コロやその後倒したサル、トリたちとは違う音だ。

しかしこの重い音、一体なんだ?


辺りを見渡すと、土煙をあげて馬に騎乗した集団がこちらに向かってきていた。

10人ほどだろうか、あれは?

良く見るといわゆる騎士というような格好だ。資料などでしか見たことないがたぶんそうだ。いや、もしくはコスプレか?

いずれにしろ人だ、いろいろ聞いてみよう。


「おーい、、」


「止まれ!」

先頭女性のハンドサインと共に集団が動きを止める。みんなビックリしたような目でオレを見ている。


「なぜこんなところに人が!?貴方1人か?」


「そうだが」


「そんな、、バカな、、」

その集団がざわつく、、なんなんだ?


「すまない、確認させてほしいのだが、その、、襲われなかったのか?」


「何に?」


「キラーウルフという集団で獲物を刈るオオカミだ、ただの人の身では奴等のエサになるだけだ。繁殖力もそれなりで国でも被害が甚大でな、手を焼いており、我々はその討伐に来たのだ。」


「そうなのか」


「無事なら良かった、、見慣れない格好だがそんな格好で出歩くものではないぞ」


「心配いらない、問題なかったからな。

それにそのオオカミならさっき倒したぞ。

あっちの方に死骸があるはずだ。」


「はははバカな、一個師団でやっと倒すような魔物だぞ」


「じゃあ違うかもしれん、俺1人で倒せたからな。間違いがあるかもしれんし、とりあえず見に行ってみたらどうだ?」


「おい」

「はっ!」


騎士の1人が駆けて見に行く。


・・・・

見に行った騎士が戻り青ざめた顔で報告をしていた。


「隊長!!一大事です!」

「どうした!」

「我々では手に負えない事態です!」


「何か起きたのか?」

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