第5話

「お待たせいたしました。梨紗の入場です!」


 うぅ始まった。あれなんか今日お客さん多い?しかも男の人。まぁ男子レスラーとやるから相手のファンもいるか

「キャー!ちょっと今お尻触ったでしょ!」


「梨紗ちゃん今日はいつにもましてエッチだねぇ。ますますファンになっちゃうよ、ほら前も」


「きゃ、あん、ちょっと……離し……て!」


「おーい!こっちにも梨紗ちゃん来て!触らせてよその可愛い身体」


 なんなのもう最悪……触られることあるけどこんな堂々と触る奴初めてだよ。

 あぁ。やっぱ実物もいかにもモテそうだし。それにショートタイツ……あぁ意識するな私。今から試合なんだから。


(そして、試合は始まった)


「よろしくお願いします」

 打ち合わせ通りお願いしますよぅ。


「よろし、おら!」


「キャ何」

 なんでこの人いきなり足とってきてるの、え、てか…絶対触られてる。あ、ちょっと、凄い変なとこ手で揉まれてる。力が強すぎて動けない。


「や、やめて、違うよ、これ、いや」

「フッ違うって何が?あぁ梨紗ちゃん凄い良い匂いがする。試合前に香水つけるの?てか結構ガード固いんだね。一杯下着履いてるでしょ?触ったらわかるよ、でも気持ち良さそうだね」

「やめてって、レフリー、とめてよー、触ってるって」

「レフリーも喜んでるよ。ほら。お尻も可愛いね、直接触っちゃお」

 やだ、マジ何してるのこの人。手入れてきたし。え、やだ前まで。

「やめろバカ!変態!助けてよレフリー!」


(試合はつづく)

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