四 本懐

 ◇

 翌日の放課後。茉莉花は五年教室へと向かうため、階段を上っている最中であった。なぜ誘いに来た五反田からこちらにやって来ないのか、と文句を言いながら、隣の女を見た。

「ねえねえ、マリちゃん。どう、演劇やる気になった?」

 そう言ってくる喜色満面の御堂に対して、茉莉花は至ってつまらなそうに横目で返した。

「ないよ。どうやって断ろうかなって考えてばかりだよ」

「ありゃりゃ、それは残念。マリちゃんは強情だもんねえ。……でも、気を付けたほうがいいよ」

 それを問うように、茉莉花は首を傾げた。

「祐希先輩のこと。あの人、演劇のことになると、ちょっとだけ周りが見えなくなるっていうか、熱中するタイプだからあ――きっと誘いを断るのも一苦労だよお」

「もう帰ってもいいかな。君から彼に伝えておいてくれないかな。やりません、って」

「オトモダチのマリちゃんを助けてあげたいのはやまやまなんだけどねえ、こっちも困っててさ。一応話だけでも聞いてあげてよ。茉莉花ちゃんが死ぬほど嫌だったら流石に向こうも諦めるって、多分」

「なんか不安だなあ……」

 やむを得なく、六階まで上がると、屋内テラスにあるいくつものうち、中央の丸テーブルの席に腰掛けて、大量の書類を整理している男が居た。五反田であった。

 五反田はこちらに気付くと、昨日同様の爽やかな笑みを讃えながら、小さく手を挙げて謝辞を述べた。ありがとう。茉莉花はそれに会釈を返した。彼は正面に腰掛けるよう促すと、御堂には先に練習を始めていて欲しいという旨を伝えた。

 御堂が陽気に返事をして五年教室に入っていくのを見ていると、五反田はわざとらしく咳払いをして、さて、と続けた。

「来てもらって早々なんだけど――演劇の主役やらない」

「やらない」

「そこをなんとか」

「やらない。メリットがないもん」

「メリット……香月さんの言う、メリットってどんなの」

「単位とか、履歴書に書ける項目が増えるだとか、お金とか? でも単位だったら勉強すれば普通に取れるし、どうせ履歴書にも書けないだろうから、とどのつまりお金だね」

「お金かあ」

「演劇の練習が始まるのを四時半として、何時まで練習するの」

「平日は九時までだよ、休日は――」

「そう、じゃあだいたい五時間として、主役となれば週六くらいのペースで、だったよね。そうだ、ちょうど先月から最低賃金が八百三十円になったんだ。これが、だいたいひと月。となると……」

 茉莉花はちらと五反田を見た。すると、五反田は急いで関数電卓を鞄から取り出して、打ち込み始めた。


「――十二万ぐらいだね」


「そう。払えるの」

「いや……それは難しい。現状、学校から演劇に当てられた規定予算額は底をついて、バイトした俺の懐からも出さなくちゃいけないぐらいなんだ」

「それで、ぼくがやると思うの」

「苦しい話だけどね……君に、やって欲しいと思う人たちがいる。それは、最初に君を紹介してくれた朱莉、それにとても賛同している美琴、桐子をはじめとするキャストに、この演劇を支える大勢の人たちだ」

「どうせ、第一印象で選んでるんでしょ。ちゃんと内面も見た方がいいと思うよ」

「君のその落ち着いたところも、凛とした声も、美貌も、全て、舞台上で輝く筈だ」

「あの――聞いてた? ぼくは演劇なんてやる気がない。だから、そのやる気を売る代わりに、なにか対価をつくってって言ったんだけど。それがなんで、ぼくをやる気にさせようとしているの。出ないよ、やる気。ぼくは、それぐらい冷めているから。情に流されて、損をするような馬鹿じゃないから。それにね、第一ぼくじゃ役者不足だよ」

「俺はさ、茉莉花さん、俺は――最高の演劇をつくりたい。だからね、別に、勝負だとか、優勝だとかなんて二の次なんだよ」

「なにそれ、それってこういう行事の本懐を取り違えてるんじゃないの。皆で勝ち取ろうって目標があるから頑張るんじゃないの」

「……茉莉花さん、もっと演劇に対してのイメージを軽くしなよ」

「軽くって……あれは相当大変なもので、色々制約とかもあるわけでしょ」

「うーん、まあ、うちの学校そういうところが曖昧じゃないか。知ってるよね、うちの服装についての校則」

「え、知らないな」

「体裁のある服装をする、さ」

「なにそれ、無いも同然じゃん」

「ついでに言うと、バイトは禁止だ」

「バイトだってしてる人いっぱいいるし……」

 茉莉花は彼を睥睨したが、「四年生以上は対象外なんだ」と笑われてしまった。彼女はもう呆れすぎて、聞く耳を持とうとしなかった。携帯のニュース記事に目を落として、しばし。……おお、ベンゼン環判子というものがあるのか! 是非欲しい。これがあればベンゼン環を綺麗に描くことができ、しかも官能基をつけたすだけで置換反応ができる! なんてすばらしいものがあるんだ! 「まあ、そこらへんは暗黙の了解ってやつ。演劇もそんな感じ。普段の非で夜の十時以降は学校に残って練習してはいけないとか、予算超過とか他学科に対しての攻撃行為とかね。まあ、前日は泊りがけで練習できるんだけど……」

 ……なに、こっちはベンゼン環キーホルダーだって! ひとバッグに三つは欲しい! はあ、それに周期表マスキングテープなんてものまで! これはぜひ欲しい、カートに入れておこう。

 すると出し抜けに五反田が、強く茉莉花の肩を掴んだ。

「頼むよおっ!」

「いやっ、やめて……!」


「おいっ! なにをしているのかね五反田!」


 声を飛ばしたのは、ちょうど階段から上って来た、白衣姿の南雲秀だった。

「ああ、秀くん。いやあ、今ちょうど目ぼしい人材にアプローチを掛けていてね」

「どうみてもそれは強要だ! やめないか!」

「しかしね、秀くん。君にヒロインのアテがあるのかい」

「それは……。けれどもね、私はいいように折れてやったではないか、だから、どうにか彼女を見逃してはくれないだろうか」

「君はどうも女子には甘いというきらいがある……気持ちが悪いね」

「なんだって……! 別に私はこの場限りで辞めさせてもらってもいいのだがね!」

「ああ、そう、怒るな。君が居ないと困るんだ……それこそ、真琴も、朱莉も、桐子も悲しむんじゃないかな」

「……五反田。君は演劇のこととなるとどうも傍若無人になってしまう。肝に銘じておくといい」

 ああ。とそれに五反田は不敵に笑った。

「待って、南雲くん!」

「なにかね」

「少し話したいことがあるんだ」

「こっちは気にしなくていい、行くといいよ。……ただ茉莉花さん、今晩考えて、明日返事をくれると嬉しい」


「そんな時間要らないよ。――二度とごめんだ」


 ◇

 誰も居なくなったテラスには、発声練習と、五反田の含み笑いとが静寂を排斥していた。ああ、と五反田は仰いだ。ちょうど外みたく電球はくすんでいた。天井のトラバーチン模様が大量の潰れた羽虫にも見えた。

「ああ――許してくれ、半分は冗談なんだ。最高の演劇と、それをつくる人間の幸せのために、許してくれ、俺はいつだって本気なんだから。今作において君は、安いんじゃない、高いんじゃない、……値段なんかつけられないんだ」


 ◇

 教室のある六号館から、長く伸びた廊下を行き、渡り廊下を渡って図書館棟から外へ出た。昼頃から天気は一変し、それからは音のない小雨が熱と色を奪っていった。あたりの建物はポラロイド写真みたく、モノクロームだった。コンクリート造りの渡り廊下の橋桁が空気を伝って染み出したようだった。それからふたりは疚しいことでもあるかのように、空のひとつも見上げず、ただ薄汚れたアスファルトに視線を落としていた。ふたりの向かうのは、文芸部の部室だった。昨日、部誌の製本作業が夜まであって、誰も寄りつこうとはしなかったが、秀は部誌を読んでおきたかったから、部室の鍵を部長に借りていた。

特別棟の一階は学生食堂と売店があって、その上に部室はあった。自動扉を潜って、棟内に入ると、しかし暗かった。灯のひとつも点いていないのだった。ただペットボトルジュースを冷やす冷蔵庫の蛍光灯だけが明滅していて、食堂からは厨房の灯が少し漏れていた。部室へ向かう階段に足を掛けるのは、洞窟にでも入っていくようであった。高くにはひとつだけ明取りがあったが、ただ半紙が張り付けてあるみたいにぼやけていた。

二階に上がると、数多の烏に囲われたみたいに部室のどれもこれもが暗かった。消火栓の赤い発光がいくらかの部室のノブに映って、たくさんの獣が今にも飛び掛かろうと待機しているかのようだった。それでも秀は迷うことなく、一発で鍵を回し、扉を引いて灯を着けた。まばたきでもするように、蛍光灯は点いた。それはこの階層と、雨の中を潜り抜けて、隣の棟の壁とを明るく塗っていった。思わずふたりは目を瞑った。やがて目を開けた時、染み渡るような光の中に包まれて、そしてふたりはお互いを認識した。随分と古びた蛍光灯は、黄ばんだ光を放っていた。その汚らしさと言ったら、一抹の憫然を与えるばかりであった。が、それも彼らにとっては、仮初の黄葉の中であった。

茉莉花は見上げていた。四方八方にはねたマッシュヘアが、光の中に浮かび上がっていた。瞳はくすんで、伽藍堂にもみえた。

秀は見下ろしていた。艶やかな黒髪には光の輪が落ちていた。輝く瞳の中に、南雲は捕らえられた。

その時だった。

――コンコン、コンコン。

ノックがあった。ふたりは我に返り、止まっていた呼吸から解放され、肩で息をしながら来訪者を見た。

「やあ、こんにちは。南雲くん、香月ちゃん」

 練色のチェスターコートを羽織った梨本真琴が戸口に立って、目を細めて笑んでいた。

 

 ◇

「昨日、作業が終わって直ぐに貰ってくれば良かったのだろうに、山積みになった部誌を見て、感動してそそくさと帰路を辿ってしまった挙句、早々に寝てしまった」

「ああ、成程ね。それで部室開けてたんだ」

「何故君はここに」

「少し頭が痛くてねえ、昨日ついつい夜更かししちゃって……頭痛薬が確か部室に置いてあったから取りに来たんだ。まあ、でも軽いから、今日は薬飲んだらすぐ練習に行く予定だったんだよね。……で、どう、【一夜草】の完成度は」

「外面は及第点だ。中身は、これからゆっくりと読みたいと思っていたところだ」

「おやおや、演劇練習さぼるのかなあ。……まあ、ワタシも、少しここで読んでいこうかなあ」

 それで、と。

「そちらはお客さん?」

「ああ、そんなところだよ」

「あ……えと、」

「ああ、香月ちゃん、あんまり気を負わないでね。無理にやる必要なんて全然なかったの、断るっていうのも、承諾するのと同じぐらい勇気のいることだから」

「うん、じゃあそういうことにしておく」

「じゃあさじゃあさ、折角だから!」と梨本は部誌を一部だけ茉莉花に差し出して、四十九頁開くように言った。

「おい、梨本さん、それはだめだ。文芸部以外の人間にこれを渡しては、私が怒られてしまうだろう、編集さんに脳天一発くらわされそうだから、やめてくれないかね」

「ごめんごめん。ただ、ワタシたちのやる演劇の脚本の元を見てくれれば、もしかしたら……ってこともあるかもしれないでしょ? ワタシは茉莉花ちゃんと一緒に演劇やりたいしさ。でも勝手に台本なんてあげられないしねえ……」

 すると南雲は白衣のポケットからひとつの冊子を取り出し、茉莉花にあげた。

「随分と薄いね……これで一時間の演劇になるの」

「いや、これは初期原稿というか、こんな感じで書き下ろしていくけど、作者的には大丈夫かな。という確認用に刷ったものだ。わざわざ無くしたと言ってもう一部彼に作ってもらうのも悪いからね。まあ、当日までのお楽しみということで。――だから、ほんの冒頭。彼女に出会って、云々、自宅に帰って珈琲飲んでたら過去を思い出したってとこまでだよ」

「ネタバレするねえ……。まあ、わかったよ。じゃあ、ぼくはこれでお暇しようかな。バスを逃しちゃうからね」

 そう言って茉莉花が腰を上げた直後。南雲のふと口にした、そういえば、という声は彼女を引き留めるに至った。

「香月くん、君はなにか私に話があるのではなかったのかね」

「ああ、そうだった。――今週の日曜日、ぼくとデートしないかって、誘おうとしていたんだ」

「ほう、それはどのぐらい時間を要するのだね」

「朝から晩まで?」

「わかった……、では梨本さん、私は日曜日の朝から晩まで都合が悪いと五反田に伝えておいてくれないかね」

「それは構わないけど……彼女、いいの」

「ああ。彼女はいずれ、私はどうにかして追いかける気でいる。それに私の意志は決して揺らぐことなどないさ。だから、いいのだよ」

「わかった、伝えておくね」


 ◇

 電気を消した。

 あたり一面が闇に包まれた途端に、また赤い目は現れた。他愛のない話に温まっていた彼らの襟元と手元へ、廊下は酷く冷たい空気を差し向けた。

 すると、茉莉花は知覚した。小さな音であった。足を止めてから、最初は靴底の立てるものだと思った。しかしそれは彼女につられて立ち止まった男女が偽を証明した。続く物音を耳にしながら、「なんでもないよ」と進みだしたと時、ようやく灯は、階段を渡って来た。壁に取り付けられていたのは、行燈を彷彿とさせる囲いのある電灯であった。小さな闇を押しのける様は、月光に輝く白木蓮のようであった。

 思いがけず明取りの目に入った南雲は、口を開いた。「……おや、雨かね」その硝子の不揃いの水玉模様は朧気で、震えていた。「君たちは確かに通生だったね」それにふたりは首肯した。

即座に察した梨本は、

「あっ、でもワタシはもともと親の迎えが来るから。それと折り畳みも家に置いて来ちゃったなあ」

 と口早に言い、香月ちゃんは? と目を向けた。

「ぼくはバス通学なんだけど……、参ったなあ、今日傘持ってきてないんだよ」

 その声に南雲は「成程」と頷いて、少しそこで待っているよう言うと、再び部室を開けて、奥に入って、果たして戻ってきた彼の右手は緋色の傘を掴んでいた。「これを使うといいよ」と茉莉花に取っ手を向けた。だが茉莉花はてのひらで押し返すようにしてひとたび断るのだった。「ああ……気にすることはない、確かにあまりに強い雨には避けてはもらいたいものだがね、一応は晴れ雨兼用だ。なあに、私の寮に帰る頃には、きっとこの時雨だって止んでいるかもしれない。それにね、どのみち寮は直ぐそこなのだよ。私には肘笠があれば十分さ」

 茉莉花はなにか言いたげな顔をしていたが、この男は既に格好をつけ過ぎていたから、受け取るほかなかった。傘が手渡されると、南雲は直ぐに部室に向き直って施錠をしながら、やや丸みを帯びた背中で言った。


「きっと、大丈夫だよ」



 そうして彼らは文芸部室を後にした。


 ◇

 その晩。茉莉花の部屋の有明行灯はいつもより長く点いていた。囲いの和紙には押し花がなされていて、それが橙色にあてられ黒く沈んでいた。下部からはコードが伸びていた。純白のシーツとその上に置いた台本とがその色に染まっている。灯の立つ畳は艶めいている。六畳ほどの和室であった。ひとつ空気を取り込めば、田園が浩蕩としてそこにあった。

 ひとしきりそれを読み耽ると、茉莉花はぼそっと、声を出して言った。

「成程、きっとこれが『件の彼女』なんだろうね、絶世の美女、そりゃあ、こんな人からの貰い物なら、大事にしたくなるよ。……おまけに、きっと最後には想い人になるんだろう。いやあ、実際に目にしてみたいな、一体どれだけの盲目ぶりなのかを――」

 すると襖から声があった。「茉莉花さん、どうかしましたか、眠れませんか」母方の伯母のものであった。彼女はこの家の家事使用人として住み込みをしていた。彼女は気が弱く、就職してまもなく、職場の軋轢に耐えられずに辞職を決した。それはもう茉莉花が産まれる前の話であった。茉莉花にとっての母とは言わずもがな彼女のことである。両親はいつも忙しそうにしていた。夜遅く帰ってきて、朝早く起きた。茉莉花は彼らを特段見送ってやりたいとは思わなかった。それだけの義理がないと考えていたからである。母親は成績を見て、やることだけを書き残してあとは伯母に任せた。父親は言葉こそ優しかったが、それだけであった。「いや、大丈夫です。少し考えこんでただけ……もう、寝ますから」「そうですか、では、おやすみなさい」伯母は微笑んでいるようだった。それが頗る不快であった。きっと裏では自分のことを悪く言っているんだろう、ただ匿ってくれた妹に頭が上がらないだけなんだろう、と。

――ぼくは優しい人が苦手だ。なぜこんなにも冷酷にも接するぼくに、そんな目を向けてくれるのだろうか、まるでぼくをなんでもないように扱うから、余計に、ぼくは自分のしていることを咎めるばかりではなく、そこへと勝手に、半分だけ手が伸びて、その半分を進めるにも退くにも、かえしでもあるみたいに痛みが全身に走るんだ。ぼくは別に親の傀儡じゃない。ただこの独我論を貫くだけ。ぼくに優しくしてくれないで。その哀れむような笑顔を、さっさと、そっぽ向けてよ……。

 台本を布団の横に置いてから、灯を消した。今日は月が眩しかった。窓の方を見れば、障子がちょっとだけ開いていた。そこから月は覗いていた。微睡む彼女の目には、ただの真ん丸に映った。――そして、視界の端、傘は臙脂色に深まり、月光に濡れたところだけが緋色を反していた。すっかり傘は乾いていた。掛け布団に潜り込み、枕を手繰り寄せ顔を埋めた。息苦しかった。それ以上に、この外は明る過ぎた。……布団から出るのは面倒で、暑いだとか、苦しいだとか考えている間に、睡魔は彼女にひとこと言い残すだけの時間を許した。


「……君にはね、ぼく、認めてくれるかなって、期待してるんだから」


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