ログインボーナス17日目 たわし(2回目)

 昨晩のログインボーナスは日を跨ぐことはなかった。

 部屋に帰ってきたのが11時過ぎ。

 そして結局6時間しか寝れず、目が覚めても布団に籠っていた所、配達員さんがインターフォンを連打した。

 我慢勝負に勝つことが出来ず、机の上の弁当箱を手に取り、玄関のドアを開ける。


「おはようございます。昨晩はすみませんでした。」

「いえいえ、お気になさらず。楽しかったですよ。あ、お弁当美味しかったです」


 そう言ってお弁当を返す。


「それは良かったです。今日のログインボーナスはなんと」

「なんと!?」

「たわしです」

「たわしですか」


 落胆した。前回と同じ箱を受け取る。


「凄いことなんですよ。同じ物が当たる確率8億分の1くらいです、たしか」


 そう力説されてもたわしはたわしである。


 明日もたわしではないことを祈る。

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