第19話 結婚相談所が大きくなるとぶち当たる深刻な問題

私の結婚相談所も会員が100名を超えてきて、数ヶ月ほど悩んでいたことがありました。それは、「組織化をしていくか」ということでした。


婚活本を書いている著者だったり、人気YouTuberだったりする仲人さんはほとんど組織化をしています。お弟子さんがいて、現場から遠ざかりつつあります。

会社の経営や運営に回ることがほとんどです。

お弟子さんではなく本人から直接のサポートを受けようとすれば、月に数万円以上の会費がかかったり、莫大な成婚料がかかったりするようになっていきます。


つまり、だんだん現場から遠ざかっていくのですね。

どちらかというと、組織の人の管理や経営に目を向けていくことが仕事になっていきます。


こうしてだんだん組織を大きくして、売り上げを上げていくのが経営者としての当然の道です。


でも、私はこの道がどうしても好きになれませんでした。

なぜかというと、「現場の真ん中にいたい」という気持ちが強く、その真ん中にいることを楽しみにして生きているからです。


私にとっては、遊びも仕事も境目がなくて、同じなんですね。

極端に言えば、お金をいただかなくても仲人は続けるでしょうね。100人は無理ですが。それぐらいこの仕事が大好きだと言うことです。



一方でおこがましいのですが、成婚スキルをいま自分が独り占めにしていることは歯がゆく思っています。面談の仕方、プロフィールの書き方、会員のフォローの仕方などを後から来る人のために伝えて行ければ、もっと成婚が増えるのが見えています。


最近よく言っていますが、今年は入会者のうち3分の1以上が成婚退会しようとしています。成婚率が、結婚相談所業界では5〜10%、ネット婚活では3〜5%、アプリ婚活では1%といわれているところの30%超えです。


結婚相談所が成長して行っている最中もずっと勉強し、会員と話をし、成婚退会後のサポートも続け、淡々と成婚についての研究を続けた結果です。


このやり方はいまは私しか知りません。

組織化をすれば、多くの人に教えることができます。

でも、私は組織化は望んでいない。ということの堂々巡りでした。


そんなとき、ある本に出会いました。

「しょぼい起業で生きていく」(えらいてんちょう著)です。


雇用して自分の会社を組織化するのではなく、ゆるやかにフランチャイズ化する方法でした。

雇用関係になくても、フランチャイズにならノウハウをしっかりと教えられます。

また、経営相談という形で、現場の悩みを吸い上げることができます。

私は自分の会社の利益を考えないで、相手のために親身になって相談に答えることができます。


本当にすごい本に出会えたと思いました。


さっそく、「北関東の婚活を盛り上げたい」という成婚退会した会員カップルが現れました。どちらも私の会員なので、私のノウハウは現場でしっかり受けています。

あとは経営者目線でどういう運営をしていったらいいのかを教えていくだけですみます。


「大西明美結婚相談所 北関東支店」(仮名)として、「大西メソッド」(勝手に言葉を作った)を使ってもらうことができます。

フランチャイズとはいっても、仲間です。仲間は搾取をする存在ではありません。

ともに助け合い、支え合う存在です。


現段階では、フランチャイズの公募はやっていません。

今のところは、私の会員出身の人しか考えていません。


月に1回ノウハウを伝えるということを今月から開始することになりました。

北関東支店、実現したら、いいなあ。

組織化より、仲間が増える方が楽しいなあ。



以上♪





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