第23話 kiss

「ねえ、キスしよう」

そう言って顔を近づけてくる彼に対して私は、目を閉じて受け入れることにしたんだけど、

最初は軽く触れるだけの軽いものだったけど、次第に激しくなっていったことで

息が苦しくなり始めたところでようやく解放された私は呼吸を整えようと必死になっていたところ、

今度は首筋を舐められた上に甘噛みされたせいで変な声が出そうになったところを

必死で我慢する羽目になってしまったことは言うまでもないだろうと思う。

(ああ、もうダメかも……)

そんな考えが頭をよぎった直後、不意に抱き寄せられたことで彼の温もりを

感じることができたことで安心感を覚えるようになったんだ。

そしてしばらくの間はされるがままになっていたんだけど、

ふと視線を感じたような気がして顔を上げると彼と目が合ってしまったため慌てて顔を背けようとした瞬間、

顎を掴まれてしまったことで強制的に正面を向かされてしまったことで逃げ場を

失ってしまった私は観念して大人しくすることにしたんだ。

「好きだよ、愛してる」

その言葉を聞いた瞬間、胸が高鳴るのを感じた私は、嬉しさのあまり泣きそうになってしまった。

だけど、ここで泣くわけにはいかないと思い必死に堪えていると、

不意に抱きしめられたことで彼の温もりを感じることができたことで安心感を覚えるようになったんだ。

そしてしばらくの間はされるがままになっていたんだけど、

ふと視線を感じたような気がして顔を上げると彼と目が合ってしまったため慌てて顔を逸らそうとしたんだけど、

今度は顎を掴まれてしまって顔を背けることができなかったせいで結局見つめ合う形になってしまった。

そうすると彼が顔を近づけてきたので思わず目を瞑った直後、

唇に柔らかいものが触れた感触があったと思ったら次の瞬間には、

口の中に何かが侵入してきたような感覚を覚えたことでパニック状態に陥ってしまった私だったけど、

それも束の間のことでした。

なんと彼の舌が私の口の中を舐め回し始めたことに気づいた時にはもう手遅れでした。

「んぅ、ふぁ、んむ、ちゅぱっ」

舌を絡ませ合う濃厚なキスに酔いしれていた私は、

いつの間にか自分からも積極的に求めてしまっていたようでした。

(もっと欲しい)

そう思った瞬間、彼が唇を離してしまったことで物足りなさを感じてしまった私ですが、

その直後に再びキスをされたことで嬉しさのあまり泣いてしまったほどです。

(ああ、幸せだなぁ)

そんなことを考えていたせいで頭がボーッとしていたせいでしょうか?

気がつくと彼の腕の中で抱きしめられていたことに気づくまでに時間がかかってしまいましたが、

その間ずっと頭を撫でてくれていた彼の手つきは、

とても優しくて心地良かったので思わず身を委ねてしまいました。

それからしばらくして落ち着きを取り戻したところで改めて彼の顔を見た途端、

急に恥ずかしくなってしまい顔を背けようとしたんですが、

それよりも先に彼に顎を掴まれてしまって逃げられなくなってしまいました。

そして次の瞬間には強引に唇を奪われてしまい、

「んぅ、ふぁ、んむ、ちゅぱっ」

という音を立てながら激しく求められてしまい、

息継ぎすらままならない状態が続いたせいで意識が朦朧としてきた頃になって

ようやく解放されたことで安堵する間もなく今度は首筋に吸い付かれてしまった私は、

痛みと共に快感を覚えてしまっていたようで無意識のうちに甘い吐息を漏らしていたようです。

(ああ、もうダメかも……)

そんなことを考えていた矢先のことでございます。

不意に彼の指先が私の身体をなぞり始めたことに気づいた私は、思わず身体を震わせてしまいました。

「そっちからキスしてくれ」

「えっ、でも……」

戸惑う私に構わず顔を近づけてきた彼に対して私は、覚悟を決めて自分からキスすることにしました。

最初は軽く触れるだけの軽いものだったけれど、次第に激しくなっていったことで

息が苦しくなり始めたところでようやく解放された私は呼吸を整えようと必死になっていたところ、

不意に抱き寄せられたせいで逃げ場を失ってしまいました。

「ねえ、次はどこへ行こうか?」

耳元で囁かれた言葉のせいで一気に思考回路が、

ショートしてしまったようで何も考えられなくなってしまったようですが、

しばらくして正気に戻った私が慌てて返事しようとした瞬間、

またもや唇を塞がれてしまったことでパニック状態に陥ってしまいました。

「濃厚なキスしような」

「うん、いいよ」

その言葉を聞いた直後、思わず目を閉じて受け入れることにしたのですが、

最初は触れるだけの軽いものでした。

次にどちらからともなく舌を絡ませ合い、徐々に激しさが増していきます。

(気持ちいい……)

そう思っているうちに段々と頭がボーッとしてきてしまい、

気がつけば夢中で彼の唇に吸い付いておりました。

それからしばらくの間はされるがままになっていたのですが、

不意に耳たぶを甘噛みされて思わず声を上げてしまいました。

「んっ、くすぐったいよぉ」

と抗議の声を上げた私でしたが、

彼は全く聞いてくれる様子はなくむしろ興奮しているようにも見えました。

そして次第に耳の穴へと侵入してきた彼の舌によって容赦なく舐め回された結果、

未知の体験をした私の身体はゾクゾクとした快感に打ち震えるばかりでした。

しかしそれだけで終わるはずもなく、今度は耳を甘噛みされた後で甘噛みされると

同時に吸いつかれてしまうという追撃を受けてしまうと、

私はもうすっかり骨抜きにされてしまったみたいで、

彼の背中に手を回してしがみつくことしかできなくなってしまいました。

そのまま何度も執拗に攻め立てられた私は、気がつくと腰の力が抜けてしまい

ベッドに倒れ込んでしまったところで我に返ったんですが、既に手遅れでございました。

「ねえ、キスしよう」

その言葉を聞いた瞬間、頭が真っ白になってしまった私でしたが、

次の瞬間には唇を重ねられていたことでいよいよ抵抗することができなくなってしまいました。

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