骨董屋麒麟堂番外編

麒麟屋絢丸

薫子の西洋燈

本編を読んでない方へ

こっちだけ読むぞよって方も少ないかもですが……


骨董屋麒麟堂の第一話「南蛮灯の夢」の主人公 松村氏の奥さん側から見た話です。


「南蛮灯の夢」のあらすじ


時代は明治初期

成金の二代目松村氏と、足利尊氏を祖を持つ大名中の大名(ただし元々禄高は少なめの上に、徳川300年のうちに大変貧乏に……)、喜連川家のお嬢様薫子は政略結婚をします。


その新婚のある日、新居の模様替えのために、松村夫妻は骨董屋麒麟堂を訪れます。そこで薫子が惹き付けられたのが、美しい南蛮灯でした。


ところがこの南蛮灯は2つで一対で、同時に灯が点くとそのつけた人を入れ替えるという不思議な代物でした。


これによって、片割れを持つ安土桃山時代の聚楽第に住む秀吉の側室浅井氏娘、茶々と薫子が入れ替わってしまうようになりました。


そんなこととは知らない松村は、薫子が親戚の女を身代わりに置いて、遊びに行っていると思い込みます。

次第に松村は茶々姫に心を奪われていきます。

また姫も穏やかで優しい松村に心惹かれていくようになりました。


すっかり姫に心奪われた松村は、薫子と離縁して、姫と再婚することを決意します。


しかし、姫も薫子も入れ替わった時代では食事が摂れないという難点がありました。ですから、お互いなしには、入れ替わって生きていくことは出来ません。

事の次第を知った松村は、二人を受け入れて、入れ替わる茶々を薫子として結婚生活を送ることにしました。



というものです。


その聚楽第での薫子の生活と事の次第が「薫子の西洋燈」です。

中に本編の最終話のネタバレが含まれていますので、もし本編を読んでいただければ幸いです。




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