第32話 タバコの高さは子供の目線

 高速のパーキングエリアで喫煙者とぶつかりました。


車を止め、トイレに急いでいる時、見通しの悪い角を曲がったところに喫煙者がいました。かなりお年で、杖をついている様な老人の方でした。

 ぶつかったと言っても、老人のタバコを持っている手が、私の手に当たった程度で、お互いが転倒する様な衝突ではありませんでしたが、私の服には焦げ目がつきました。

 

ちなみにそこは喫煙所ではありません。


昔、「タバコの持つ高さが子供の目線」とのメッセージのCMがありました。

今回、当たったのが私の服だったので、不幸中の幸いですが、これがもし子供の目だったと思うと、ぞっとしました。


タバコの火による、自分自身への軽い事故は、今まで何度かありました。

運転中に車の窓を開けて、灰を外に飛ばしながら喫煙していた時(今ではこのような行為は反省しています)に、窓枠にタバコが接触し、火が付いた頭の部分が自分の足の上に落ち、スーツのズボンに穴が空いたり、脚に軽いやけどをしたりは何度もありました。

運転中なので、結構パニックになる瞬間でした。

今でも手に跡が残っているのは、バイク運転中にタバコを吸っており、なんかの拍子にタバコの頭が手袋に付き、かなり熱い思いをしました。


喫煙者の頃は、タバコの火に対して無頓着だったと思います。

自分自身に対しても、人に対しても。幸い、私は喫煙者の頃には、他人に怪我をさせるような事故は起きませんでしたが、令和になってもまだまだ被害者になる可能性がある事を実感しました。


タバコは煙に意識がいきがちですが、火がついているものです。

そう思うと怖いです。





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