闇の落ちた運営3rd ~お約束~

パパスリア

第1話 闇の落ちた運営3rd ~お約束~

 さっさっさっさっさっ、たん。

 ひゅーーーーー、ばさばさばさ、・・・ ・・・すたん、さっさっさっ。

 「ねぇ~作者様の下僕、ねーーーってばっ、・・・、・・・カタリってばっ」

 「何でしょう極悪AIのバーグさん」

 「なあーーーーーっ、ちっがうしっ」

 「音量落として下さい、見つかっちゃいますよ」


 さっさっさっさっさっ、たん。

 ひゅーーーーー、ばさばさばさ、・・・ ・・・すた、さっさっさっ。

 「ねぇ~作者様の下僕、・・・ん~~~、カタリ」

 「何です」

 「どうして跳べないのかな」


 さっさっさっさっさっ、たん。

 「跳んでるじゃないですか、普通の人には摩天楼まてんろうをジャンプして渡る事なんてできませんよ、走るのだって高速鉄道の列車並の速さだし」

 ひゅーーーーー、ばさばさばさ、・・・ ・・・すた、さっさっさっ。


 「そうだけどう、詠目よめ能力があれば時代も跳べるし、運営の闇の原因も分かるかもしれないじゃない」

 「その代わり、今の僕の身体能力は凄いですよ、弾よりも早くないけど、機関車よりも強くないけど、高いビルもひとっ飛び出来ないですけど、とにかくすごいですよ、垂直のビルの壁を駆け上がる事も出来るし、動体視力どうたいしりょくも凄いですよ」


 さっさっさっさっさっ、たん。

 「でも極悪AIのバーグさん、・・・、・・・ううぅん、バーグさん」

 「なになにカタリ」

 「あ~、でもよくダミーのPCごと消去されませんでしたね、それにこのタブレット、良くバーグさん入れるだけの処理能力がありますね」

 「フクロウさんが私に用意してくれていた量子デバイスで作られた試作機なの」


 ひゅーーーーー、ばさばさばさ、・・・ ・・・すた、さっさっさっ。

 「そっか、・・・フクロウさんが」

 「でぇ~、私、どうして網タイツ穿いて、ちょーミニのくノ一スタイルなんですかぁ~、教えて欲しいですぅ、胸元も広いし」


 「ど~してかな~、でも僕も忍びっぽいですよ、誰かの物語の所為せいじゃないかな~、それに今回はパンツ穿いてますしいいじゃないですか」

 「だぁぁぁあああ、だいたいどうして毎回私なんですかぁ~、今度はカタリが出しなさいよ」


 さっさっさっさっさっ、たん。

 「仕方ないなぁ~、じゃぁ今度は僕がお尻出しますよ」

 「絶対、絶対だから、約束だからね」


 ひゅーーー、ばさばさばさ、ぷしゅ、ぷしゅ、ぷしゅ、・・・すた、ずずっ。

 「手裏剣っ、見つかちゃったよっ、バーグさんっ、どこから」

 「いいからっ、抜刀ばっとうしてっ、次、来るからっ」


 カツっ、カツっ、カツっ、キンッ、カン、キン。

 「闇に流れる紅い閃光、・・・きゃすぱるっ、君かいっ、何処にいるの」

 「・・・もう忘れたのか、闇に潜む事を」


 「フクロウさんの詠目よめ能力者の中でも一番の親友じゃないか」

 「君を追う事になろうとは」

 「どうしてだい、きゃすぱる、何故君が追って来るのさ」


 たたたたたた、カン、きん、きん、・・・とん、ずずず。

 「君はいい友人であったが、君がいけないのだよ、カタリ」

 「僕の何処がいけないのさ」

 「冗談はやめにしてくれないか、・・・本当に気付いていないのか」


 たったた、とん、カキン・・・すとん。

 「分からないよ、きゃすぱる、バーグさんは分かる」

 「何っ、リンドバーグだとっ」

 「久しぶりね、きゃすぱる兄さん」


 「・・・あるてしあ」

 「バーグさん、あるてしあ、って」

 「その名で呼ばないで、兄さん、リンドバーグよ」


 「あるてしあ、そちら側に付くのか」

 「きゃすぱる兄さん、今からでも」

 「カタリ、・・・この世界は、偏り過ぎている」

 「分からないよ、きゃすぱる、何が言いたいの」


 「セルフレイティングだよ」

 「読者に注意を促す、あれかい」

 「そうだ、R指定は映像に対するものだ」

 「・・・だから文章に合っていないと、そう言うのかい、確かに読む人の頭の中の事だから」


 「それだけじゃない、本題はこの先、処分だ」

 「処分」

 「カタリ、公開停止になる作品を知っているか」

 「幾つか聞いた事があるよ、それがどうしたの」


 「R指定に従うなら、残酷描写、暴力描写、性描写の全てに制限が掛かっていて、等しく処分があるはずだ」

 「偏っていないじゃないか」


 「カタリ、目をそむけるな、処分の在るのは性描写の物だけだ」

 「そうなの、バーグさん」

 「・・・過度の暴力、残酷描写があっても、私の記録には無いの、性描写だけ」

 「バーグさんは知ってたんだね、僕を、作者さん達を」

 「あのねっ、カタリ、聞いてっ。」


 「私の同志になれ、カタリ、あるてしあ」

 「・・・今から変えよう、きっと出来る、きゃすぱる、僕達と一緒に」

 「分からず屋めっ」


 「その言葉、そのまま返すよ、きゃすぱる、行くよ、編集抜刀ばっとう霞斬かすみぎり」

 さささささ。


 「私も詠目よめ能力者、忘れた訳ではあるまい、重版じゅうはんかすみくずし」

 たたたたた。カキィーン、バスン。


 「・・・ぐはぁ、痛いじゃないか、・・・きゃすぱる」

 「カタリ、もう立つな、闇に落ちた者が月光げっこうを背に姿をさらすなど」


 「兄さん、諦めるのは優しい優しいきゃすぱる兄さん」

 「あるてしあ、こちらに来るの、はっ、体が、風下に追い込まれて、春花しゅんかの術、やるではないか、あるてしあ、目を、・・・覚ませ、カタリ」

 ドサ。


 「今目をつむっているのは君だよ、きゃすぱる、風邪かぜを引かない様にね」

 「・・・兄さん」

 「それでバーグさん、あるてしあって」


 「にゃはぁはぁはぁ、にゃんの事かなぁ~、私はリンドバーグ、バーグちゃんだよぉ~、・・・、・・・、・・・御免なさい、いつかきっと話すから」

 「うん、じゃぁ行こう、あれっ、行こう、行こうぅぅぅ、バーグさん体が動かないっ」


 「カタリっ、影、影を見てっ、コンクリートに針みたいな物が刺さってる」

 「これは」「「影縫かげぬいの術っ」」

 「誰、何処にいるの、隠れてないで出てきなさいよぉ」


 「え~、そう言う事言う、バーグちゃん」

 「「指令っ」」

 「・・・う~んっと、え~~~ぇ」

 「あっ、何、カタリ君、何か言いたい事ある訳」


 「カットッ、カットッ、カット~ォ」

 「あ~」「はぁ~」「ん~」「あらら」「ありゃ~」「もうねぇ」「え~」「ふむ~」


 「ダメだよ編集さん、指定したくノ一の衣装じゃ無いと、どうしてバーグちゃんと同じなの」

 「私の所為せいなの」


 「困るよ勝手に衣装変えちゃぁ~」

 「だって、バーグちゃんの可愛いじゃない」

 「あの~術を~」「そうかなぁ~、私可愛い、ねぇ、可愛いぃ、かな」


 「可愛いとかじゃなくて、正式な忍び衣装だから」

 「どうして私は、目だけしか出てない黒装束くろしょうぞくなんですか」

 「え~と、術を解いて」「ねぇ~、カタリ、私、可愛い、ねねね」


 「嫌だからね、本来の忍びの服はこっちだから」

 「私も、この可愛いのがいぃい~」

 「「 「「 「「 「「え~~~」」 」」 」」 」」


 「何それ、カタリ君まで」「だから、編集さん、術を解いて欲しいなぁ~」

 「分かったは、大、サービスサービスして解いてあげる」

 「やっ、やだなぁ~、手をわきわきするの止めて欲しいなぁ~」

 「ちょっと、カタリに近付かないで、ダメだったら」


 「ふっふ~ん、待ってなさい、今解いてあげるから」

 「バーグさん、編集さんを止めて欲しんだけど」

 「いいけど、カタリ、約束忘れないでね」「分かってるよバーグさん」


 「いくわよぉ~、カタリ君」「カタリ、目を閉じてっ」「分かった」

 「うつの術、はっ」

 とぉ~ん・・・すた。


 「やるわね、バーグちゃん、カタリ君と人格を入れ替えて術を解くなんて」

 「あ~、これ、バーグさんの体、バーチャルなのにちゃんと触れる」

 「どうどう、編集さん、凄いでしょう、ふ~んこれがカタリなのね」


 「バーグちゃん、何してるの、止めなさいっ」

 「う~ん、こんな風になってるのか」

 「あ~、久しぶりに匂いがする、ねっ、編集さん、甘い物、甘い物が食べたい」


 「バーグちゃん、あっ違うは、カタリ君、あ~違う、もうぅ~タブレット、タブレット見てっ」

 「「 「「 「「 「お~~~」 」」 」」 」」

 「お~、ちゃんとお尻がすうすうする」

 「えっ、何、・・・いやあーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」


 「うえ~~~ん、お尻出したぁーーーーー、又お尻見られたぁぁぁぁぁ」

 「カタリ君っ、どうしてこんな事するのっ、バーグちゃんを泣かして」

 「だって、お約束だから」

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