第25話 パート 立川萌乃

「鰐浜さん、今日の朝こけたの覚えてない?」

「私、転けてないよ。朝起きて唐足🦵が痛かったの」

鰐浜は、短期記憶が無く、そう言われて「じゃあ、そうやな」と答えて「転倒してません」となったら、事故報告書は書かなくて済むのだろうか。島部は、事故報告書を夜勤明けの眠たい目を擦りながら書かなくてはならないだろう。

「鰐浜さんの足🦵が痛いのは、転倒したからよ」

「えっ?そんな事あったんか?」

「そうですよ。トイレ🚽でこけたの。だから足🦵が、痛くて歩けないでしょう?今からワイワイ中央病院🏥に行きますね」

そう言うと、施設に電話☎️をかけた。小谷が電話☎️に出て来た。小谷が「入院する事になるかもな」と推測した。


「そうか。骨折🩼しているかもしれんなあ。じゃあ、家族👪さんに連絡してワイワイ中央病院🏥に向かってもらうので、後は家族👪さんに鰐浜さんの対応を任せたら帰って来て」

「わかりました」

門戸診療所からの紹介状を受け取ると、ワイワイ中央病院🏥に向かった。受診の手続きを済ませると、暫くして鰐浜の息子夫婦が、心配そうな表情を浮かべてやって来た。「どういう経緯で転倒したのか?」と言われ説明し、鰐浜の受診を任せ施設に戻った。


丁度、車🚗を停めていると、五十川が、小規模多機能に通って来ている人を迎えに出て来ていた。五十川は、新島村の方を見つめて会釈した。2人👬の間にある「ぱいい〜ん」の感触を思い出す。


Fカップ?Eカップ?もうそこら辺のクラスになるとどちらでもいいことだった。藤子不二雄Aか、藤子不二雄Fか、どちらでもいいいうのと同じだ。それはつまりドラえもんも、怪物くんも好きだというのと同じ。

「そうか。小谷と付き合っているんか?」

新島村は、車内🚗で思わず独り言をこぼした。バインダーに挟まれた用紙に、本日鰐浜を送った走行距離を記入していた。


小谷は、新島村よりも10歳くらい若く介護福祉士の資格も持っていた。ここのにいじいろ🌈に来て7年目に入ったと言っていた。五十川と7歳離れていた。40代の自分とは比較にならない気がした。17歳も離れていると現実感が掴めない。五十川が施設の中に入って行った。車🚗から降りて、ドア🚪をロックする。車🚗の鍵🔑を事務所に戻した後、手洗い🖐️し、ユニットに戻った。


小谷ユニットリーダーは。Tシャツ👚短パン🩳になり、入浴🛀介助の格好をしていた。夜勤明けの島部は帰ったようだ。遅番のパートの立川萌乃が、昼食🥙の準備をしていた。




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