第23話 美少女だらけで理性が保てない
4月12日。
『
ここまで平和だと俺がいる意味なんてあるのかと思う。
だが警察の存在意義とは、何も事件が起こった時のみにあるのでは無い。
警察という組織がある事によって犯罪の抑止力にもなっているのだ。
誰だって警察に逮捕されて刑務所に入りたいとは思わないだろう。
それだって大事な警察官の役割だ。
とは言うものの、この『
「いやあぁーっ!やめてぇーっ!!」
などと考えていたところに、周囲の山々までこだましそうな乙女の悲鳴が響き渡る。
「うえっへっへっへぇ!待てぇ!最近発育のええそのカラダを『おサワリン』させろぉ!!」
その悲鳴の発生源である
そしてそれを追いかける
「ふがっ!!」
「やめんか!!毎朝、毎朝、お前は………」
「ええやん!美少女同士の可愛いスキンシップやん!世の男どもがお金払ってまで見たいと思ってる光景やで!?」
「残念だったな。ここは日本じゃなくて『
「くっ………いらん知恵をつけおって!もうええわ!学校行く!!」
「いいから早く行け!!くれぐれも
「
「やかましいっ!!」
あいつらが去ったとなると、次に来る奴らの事ももうわかっている。
「そこでスタンバってるエントリーナンバー2番!!回れ右してとっとと帰れ!!」
「まさかの登場前ツッコミ!?」
案の定、奥の茂みで『出待ち』していた
我ながらすっかりこの環境に馴染んだものだと溜め息が溢れる。
「はあ………」
これで後は昼頃に
静かになった空を眺めながら、俺は一つの事を考えていた。
昨日、不覚にも卑猥な夢を見た事により不本意ながら『暴発』させてしまった事で、自分が若い女の子達に囲まれているのだという状況を再認識してしまったのだ。
今までできるだけ意識しないようにしていたのだが、ここにいる女の子達は皆、かなりレベルの高い美少女ばかりなのである。
身長は155センチと
真面目で礼儀正しい性格で、つい守ってあげたいという気持ちになる子だ。
だが、黙っていれば非の打ち所の無い美少女なのもまた事実。
自他共に認める『えっちなお姉さん』だが、そのプロポーションも肉感的なナイスバディだ。
普段は部屋に
ここで出会った中では唯一の俺と同い年の女の子だ。
本人
俺にとっては
そんな印象を持っている
国内でも有数のリゾート企業の娘で、俺をここに連れてきた張本人。
性格にかなり
その美少女がやたらと下ネタを口にして俺を『そっち方面』に洗脳しようとしてくる。
やってる事は
俺自身は警察官を目指す真面目な青年のつもりではあるが、まだ彼女のできた事の無い若い男だ。
人並みに性欲も持ち合わせている事を昨日の朝に実感させられたばかりでもある。
あんな美少女達に囲まれ、性的なアプローチもぐいぐいと仕掛けられ、この先も理性を保てるだろうかという不安を感じ始めていた。
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