第14話別れ

手術を受けることを決めた次の日俺は優希奈に別れを告げられた。

この日は夏休みの補習があった。補習が終わるといつものように夕暮れの教室で優希奈が来るのを待っていた。

「ごめんね。ホームルームが長引いて。あのね夕」

「どうした?」

「私たち別れよう」

「え?」

「私ね夕のことは大好きなの。だから別れて欲しいの」

「なんで?」

意味がわからなかった。大好きなのになんで別れるんだよ。ずっと思ってた。優希奈は時々何を考えてるのか分からないって。

結局優希奈はどうして別れたいのか教えてはくれなかった。そしてそのまま俺達は別れた。優希奈は俺を避けていたのか別れてから学校ではすれ違うことすらなくなった。そんな生活が半年くらい続きいよいよ今日俺達は高校を卒業した。

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