私は鳥になりたい!

羊草

第1話

私は小さい頃から、両親に何でもする事、成すことを決められてきた。


私はこの先ずっと、両親に縛られるのだろうか?


そんなの絶対に耐えられない!




「紗希、貴方のために、母様が婚約者を選んであげたわよ!城崎 大和さんですって、あの、城崎グループの御曹司よ。貴方にぴったりだわ。」


私には愛し合ってる彼がいる。そんなの願い下げよ!


「お母様、私は自分で結婚相手を決めとうございます。」


「何を言ってるの、紗希!貴方もまた、自由恋愛だの、なんだの言い出すの!貴女は大正を生きる、公家の娘でしょ!可笑しなことは、言わないで頂戴。」


お母様はいつだって私を反対して、一度だって、こちらに話なんて、聞こうとしてくれない。私にだって考えは、有るのよ。


「わかりましたわ。お母様。」


わたったわよ。お母様!私、この家を出てやるわ!彼と駆け落ちして見せるの!


「では、お休みなさいませ、お母様。」


今夜、決行よ!





「アシュレイ、アシュレイ、私よ!主の声がわからないの?」


「紗希様、静かにしてください。まだ、旦那様が起きてらしてますよ。」


「さすが、アシュレイ、良いわ!貴方。やっぱり、私の恋人なだけあるわ!」


「私の本職は情報やですからね!」


「ところで、アシュレイ、駆け落ち先は何処にしようかしら?」


「やはり、決めていなかったのですね!」


「考えてますよ。」


「下町かしら?」


「違いますよ!紗希様は下町では暮らせないでしょ!顔がわれてるし、そもそも、生活能力が無さすぎますからね!」


「じゃあ、どう考えてるの?」


「それはですね!簡単な話なんですよ!私の国にお嫁にくれば良いのですよ。」


「私を連れていってくれるの!」


「はい!」


私はそのあと、アシュレイとこの国を出た。始めてみるアシュレイとの新婚生活。


羽ばたけ、私の未来へ



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私は鳥になりたい! 羊草 @purunn

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