第5話

女神様と話し合った結果、女神様の世界で一週間過ごす。


で、元の世界では7時間過ぎたことになる。で、2日休み、また女神様の世界で一週間を過ごす。その時、女神様の世界に戻った時点で8日目の朝ということになる。




ただ、一週間ずっと働き続けるのはしんどいので、一週間いるとはいえ、慣れるまでは休みを間に入れるということになっている。




ちなみに、女神様の世界で自分と同じように食堂を開いたりする人たちのところに、その日の気分で食べにくるということなので、その時は大盛りでお出ししようと思う。




食材に関しては必要なものを必要な分だけ、取り出せれる冷蔵庫を設置してくれるそうで、食材の賞味期限も気にしなくて大丈夫だそうだ。


お店自体は防犯を施してくれるそうなので、泥棒などの犯罪は気にしなくていいとのことで、もちろん自分の身の安全も守ってくれるとのことだ。




お店のレイアウトは自分の好みのままにできるということなので、使い勝手が悪いなと感じたら改装も瞬時にできる店舗を用意してくれて、さらに二階部分は住居として使えて、住居の自室には、元の世界に戻れる自分だけにしか反応しない特殊な扉を用意するらしい。




女神様の世界で過ごすには服装なんかも違い、要はファンタジーな世界なのでその世界にあった服も洋服ダンスに準備してくれるとのことだ。


ただ、店舗自体の設備は元の世界と同じようにしてくれるとのことなので、洗濯機も冷蔵庫も、掃除機もあるという。ちなみに洗濯機は洗濯乾燥機能付きのドラムタイプだそうだ。


ありがたい。


まぁ、たとえ女神様の世界の人が見ても使い方が分からなければただの大きな箱だったり、よくわからないものってことになるんだろうね。自分としてはその方が助かるし、薪で火を起こすなんて面倒臭いことしたくないし。




まぁ、多少、キャンプをした経験があるから火を起こしたりはできないこともないけど、毎日それだと料理する上で不便なことこの上ない。


なので、現代の科学技術の恩恵を享受しまくりましょう。




元の世界からの物の持ち込みは可能とのことだ。ただし、誰かや生き物を連れてくる場合には女神様の許可がないとダメだそうだ。それは当然だと思う。


特に動物は生態系を破壊してしまう可能性もあるからね。




まずは自分たちが女神様の世界の各国、各場所で日本食などなどを普及する。


で、その後、食事の美味しさに目覚めた女神様の世界の人たちに、自分たちの世界の今度は小売店の人たちを招き入れて、調味料や食材を販売してもらい、ゆくゆくは職人を招きたいとのことだそうだ。




一朝一夕でできることではないので、100年、1000年と長期で考えているらしい。




女神様の世界は自分たちの世界の三倍の面積があるとのことなので、同じ世界から来ている人たちとは基本会わないそうだ。


わざわざ会いに行けば会えるそうだが、そもそもそこまで行くことが大変だし、時間もかかるとのことで、料理が同じだからという理由で争いになるとか、そういう心配もないらしい。




で、実際に働き始めるのはいつにするのか?ということになって、女神様曰く、まずいま勤めているところは明日付けで退職という話で済むとのことだ。


ただし、有給休暇などがあるはずなのでそれを消化してからにしましょう。と提案してくれたのでありがたく有休消化させてもらおうと思う。




で、有給休暇中にお店を出す国の下見やレイアウトを決めたりすることに決まる。


でもって何の料理を出すかとかも考えないといけないし、台所の使い勝手なんかもなれないといけないのだが、観光気分で来てくれればいいとのことで、鍵を手渡される。




扉の前で鍵をかざせば自分の好きなタイミングで女神様の世界に行けるとのことで、気軽に来てねとのことだ。


ついでにその時はご飯を作ってくれるとうれしいなと言われたので、それくらいならお安い御用だ。




同じ世界から来る人と自分は同じ会社に勤める正社員という扱いになるらしい。


給料は末締めの翌月10日払いで、銀行に入るとのことだ。


あとは、病気なんかの心配なのだが、それは女神様の加護で病気にかからないようにしてくれるとのことだ。


女神様は自分が女神様の世界に来てもらうので、特典の一つとして家族や友人やペットなど大事な存在も病気になりにくく、かつ今かかっている病気を治してくれるといってくれた。


誠心誠意、頑張ろうと心に決めた瞬間だったりする。


追加で、必要なことがあれば遠慮なく言ってくださいねととりあえず決めれることは決めて、今日は元の世界に戻ることになったのだが、せっかくなので夜食として何か作っていいですか?と伝えればぜひ!!と言われるのででは、と台所に再び立つ。




夜食に向いているものは?と考えて冷蔵庫の中を覗く。


女神様から、がっつり食べます!!と言われたので少し考えて、炊き込みご飯はどうですか?と聞いてみる。




「炊き込みご飯!!素敵です!!」




嬉しそうにいう女神様になんだか失礼ながらかわいいなと思ってしまう。


炊き込みご飯ならおかずがなくても味が付いてて具材も入ってるので食べ応えもあるだろう。


さて、炊き込みご飯をしこみますか!!




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る