2 登場人物たちの名前の件、解決しました

 中華ファンタジーを書くにあたっての登場人物たちの中国式名前の件、いちおう自分の中で解決した。


 姓と名前を書き分ける必要のある場面が出てきそうな重要登場人物においては、姓を一文字で名前を二文字でというふうに、三文字にすることにした。あとのちょっと出て来てそのうち消える人物は、漢字二文字にして、姓と名前の区別は曖昧なままにしておく。


 漢字三文字であろうが二文字であろうが実際に羅列して活字にしてみると、日本人読者には姓と名前の区切りはわからないということに気づいた。これが日本人名だと姓と名前、字面をみただけで区別できる。


 それから結婚しても夫婦別姓、子どもたちは父親の姓というのは守って書いていくつもり。




 所詮、目で活字を追う小説だ。

 そしてファンタジーだ。


 時代考証が正しい正しくないよりも、読者にとっては、読みやすいか読みにくいかのほうが、大切だろうと思う。

 目で活字を追っている時に出てきた漢字名が、「ああ、あの人物!」とすぐにわかってもらうことが、何よりも重要な気がする。これは文壇の大御所といわれる男性作家二人の中華系エンターテインメント小説を読んでの、私の感想でもある。


 はい、 私、中華ファンタジーをまじめにお勉強しています……。



 

 ……と名前について解決したと思ったら、今度は名前の下につける敬称について悩み始めた。〇〇様・〇〇殿・〇〇さん・〇〇ちゃんの書き分けだ。これも中国ではどうなっているのだろう?


 華流時代劇ドラマを見ていると、役職・社会的地位によって、名前のあとに何か名称がついているような感じ。親しいものに呼びかける時、愛称というか名前の語尾の発音が違っているような感じもする。


 でも、これも、正確さよりも、自分の書きやすさを(私の場合、読者の読みやすさではない)、優先して適当に書いていくしかない。


 私の書くファンタジー小説だ。

 学術書ではない。

 私の世界観で何が悪い?と開き直るしかない。




 難しい漢字が溢れる中華ファンタジーの世界。

 いかに読みやすくするか、ストーリー展開と同じくらいに頭を酷使する。







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