40篇 曖昧な記憶の欠片

あの頃は荒んだ生活だったと思う

…思うとしか言えない


はっきりとあの頃を

思い出すことが出来ない

思い出そうとしても

頭に霞がかかったような

曖昧で、ぼやけている記憶


白黒で彩りのない世界

すべてを諦め、流されるままだった

誰かの言いなりで、抵抗も出来ない


曖昧な記憶は遥か彼方

星屑のように散らばり

一つにまとまることがない

断片的で、前後がわからない


その記憶を思い出したいのか

忘れないのか、消したいのか

今ではそれさえも分からなくなった

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