第4話 期末テスト明け一発目の部活

 悠真が作った歌詞と相馬くんのメロディーに乗せた『光の道標みちしるべ』を練習していく。

 結局、構成は相馬くんがドラマー、咲空さらちゃんがキーボード、真湖ちゃんとわたしがギタリスト、悠真がベーシストになった。

「じゃあ、合わせる?」

「いいよ~。陽菜乃ひなの、真湖、相馬」

「悠真、ここのハモり、少しだけ凝らない?」

「りょーかい。」

 それから、演奏することにした。

 練習するのはとても楽しい。

 音が重なるとき、それがとても気持ちが良いの。

「イエーイ! すごいね。」

 メイリー先輩と咲由良さゆら先輩と咲野さくや先輩が見に来ていた。

 あと二年生の瀬野せの凜音りんね先輩と咲由良先輩と咲野先輩の弟の咲生しょうき先輩と妹の咲子さくこ先輩……『Winter』のメンバーだ。

「ワーオ、完ぺきね! しかも、それが練習なんてね?」

「それで、陽菜乃ちゃんと悠真くんがツインボーカルだよね。とてもすごかった。真湖ちゃんと冬樹くん、悠真くん、陽菜乃ちゃんみんなの演奏が一つになるのね~」

 三年生は文化祭の直後にある後夜祭で、最後のライブを行う。そこで『LUNA』は一旦活動休止することになる。

 夏バテ気味の悠真は昨日までは休んでたけど、部活のある水曜と金曜には必ず出席しているのが不思議だ。

 悠真は少しだけ、休憩している。

 やっぱり病み上がりはきついみたい。

「悠真は病み上がりだから、休憩を多めにしない?」

「だよね、この暑さには耐えられないしね」

 外は気温三十度以上の真夏の日差しと蒸し暑さで、死にそうなくらいだったしね。

 蒸し風呂のような感じ……なんか、小籠包の気持ちがわかるかもしれない。

「あ~つ~い! クーラーをつけよ!」

「テスト死んだ~。赤点覚悟だよね」

 今日は期末テスト明け一発目の部活だったので、みんなは結果に一喜一憂しつつも曲の練習をしていた。

 文化祭の練習を始めていた。

 ツインボーカルで悠真と合わせるけど、きれいなハーモニーが聞こえてきたの。

「よし、今日はここまでにする? 退校時間まで、あとちょっとだから」

 時計を見ると、もう夜の七時になろうとしていた。

「そうするか。もう七時か、今日はここまでにする」

 楽器の片づけをすることに。

「それじゃあ、また明日ね!」

 そして、みんなで帰ることにした。

 わたしは電車に乗ると、そのまま寝てしまった。




「――陽菜乃、起きろ。降りるぞ!」

「え? うそでしょ?」

 起こしてくれなかったら、下手したら他県の終点の駅に行っちゃうところだった。

 悠真と慌てて、電車を降りることにした。

 そのまま、今日は帰ることにした。

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