石の所在

 茉里は、翠とともに病院から離れたファミレスに行きつき、明るい店内に入ってドリンクバーだけを注文した。

 そこで、茉里は、今までのいきさつを翠に話した。ヒスイのような石のことも、ポケットにある石を出して説明した。

 翠は、茉利の石を見ると、驚いてあっと声をあげた。

「これは、私の兄が生前に持っていた石だわ! 近くの川の河川敷で拾ってきて、大切にしていた翡翠よ」

 翠は、不思議なものを見るような目で石を見つめた。

 そして、その代わりに茉里に、この事件のあらましを語ってくれた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る