第6話 国連のあの人

「おお!お前を倒しに環境保護団体の”海犬“がリッチブリッジに向かっているぞ。他にも環境に煩い奴らがお前に物言いたいそうだ」


 何だよ。召喚魔法とか言うから何かと思ったら、Twitterで僕の悪口を呟いただけかよ。


 しかし、53万のフォロワーは侮れない。こんな奴の呼び掛けに答える奴が現にいる。何とかしなくては。


「ふはははは!見ろ、ローラン。スウェーデンから彼女が来るぞ!お前を倒しになぁ!!」


 やけに嬉しそうだ。一体何が来ると言うのだ。


「貴様も国連でスピーチした“あのお方”と言えば分かるだろう。ふふふふ、ローラン、お前も一巻の終わりだな。ははははは!彼女は日本に来るのに二ヶ月掛かると言っている。お前はその時死ぬのだ!」


 二ヶ月……何でそんなに掛かるんだ?僕は意味が分からなかった。それよりも、二ヶ月も待つ訳ないだろう。


 面倒臭くなり、僕はバットで環境男をボコボコに殴ってやった。


「ちょ!おい!ま、待て!」

 

 待つ理由がない。五分程殴り続けたら、環境男は動かなくなってしまった。

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