第6話 未来

「 未来 」


空に

絹雲


白砂をふりまいたようね

冷たい気流が運んでいる


どこまで行くの?

空の果ては

みえないけれど


とおい

とおい

ひとの国まで


どこにあるの?


風にあてた

手をのばして

ごらん


空から

水色に溶けた

おおきな影が

街の向こうに

降ってきた


そこから

はじまっている

あなたの

未来


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