第3話:俺があいつであいつが俺で(物理)

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ーー

…いつのまにか寝ていたらしい。

襖からの光がオレンジ色に染まっていた。

『ニィ‼︎』

その光をよく見ようとすると、いきなり顔に何かモフモフしたものが乗っかった。

「Σうわっ‼︎…ってお前か。

確かに色が違うから正澄さん…いや兄上も気付くな」

そう言い、俺はその子猫を抱き上げて起き上がろうとした。が、

グッ…‼︎

起きれない。

「?」

なんだか足の方から腹にかけてこう…大量の本が乗っかっている様な…そんなずっしりとした感じの重さを感じた。子猫は俺の手の中にいる。

いったいなんなんだよ…と半ば苛立ちながら頑張って腹筋の応用で上半身だけ起き上がると…

「すぅ…すぅ…」

小さな女の子が俺の上で寝ていた。

ざっと見て年は俺よりも6,7つは下かな…?と思うくらい。

あ”〜国語の教科書の後ろのページになんか女の子と男の子の成長時の髪型や服装について書いてあったのになんで俺はちゃんと読まなかったんだろう…

そう今までの行動を後悔しながら俺はその女の子を見ていた。ちょうど俺の妹と同じくらいの年かな…

そう思いながら俺はその女の子の頭を優しく撫でた。

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