大義の果てに学園の統一を

三国志の歴史を学園ドラマに落とし込んだ作品です。

学園に在籍する生徒達が目指すのは、多数の投票を得ることによって決まる生徒会長の座。

時には計略でもって、時に陣営同士のぶつかり合いによって。教室や部室などを領土に見立て、彼ら彼女らは投票権を持った学生達を少しでも陣営に引き込もうと奔走します。

学園ドラマに落とし込んでいるおかげで、題材とした三国志などにおけるグロテスク表現は大きく抑えられています。

敗北したそれぞれの将もまた、少ないながらも活躍の機会が与えられることも、三国志には無いオリジナルの要素となっています。

歴史とドラマをいっぺんに楽しめる作品です。ぜひ読んでみてください。

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