天唱鳥から始まる異世界の設定の説明とストーリーへの絡ませ方が上手く、始めて読む話なのに『これはそういう物だ』とストンと落ちてきました。丁寧かつ力があります。とても面白かったです。
世の中のおいしい物を全て食べるまでは死ねない
王宮に忍び込んだ暗殺者の頑な心を溶かしたのは血への渇望ではなく、虐げられた少女。暗殺者は少女と最愛の姉を重ねて…… きっと誰もが呪うためではなく、誰かを祝福するために生まれてくる。 そんな…続きを読む
コンパクトにまとまった模範的なファンタジー小説でした。リーダビリティも高く、あっと言う間に読んでしましました。すごくよくできていると思います。細部にわたって設定が練られており、神話の織りなす世界観も…続きを読む
ネーミングセンスが無いので、かっこいいルビを見ると感心してしまう。一人称で書かれた心境と景色の描写が美しい。
何よりもまずこの作品で一番好きな一文。「おれを呪う力を、時には誰かを助けるために使ってもいいはずだ」忌まわれて故郷を出て、それっきり。孤独でいることが唯一好きな人に報いる道だと、長い時を独…続きを読む
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