殺すために生かしていた。でも、あなたには生きていてほしい。

荒廃した寒々しい街を、旅人は襟首を縮めて歩いていた。
住人らはよそ者を嫌い、旅人は相手にされず、宿も決まらず。

近付いてはいけないと噂のその館に、真っ白な少女が一人暮らしていたと知った旅人。
うちにおいでと彼女に誘われ、そうするうちにその少女の謎を知って──。


健気で純粋で、深い悲しみを背負う少女・シャルロット。
とある十字架を血染めの鎖で自らに巻き付けているその姿は、旅人・ロディの絶望していたはずの生に息吹を吹き込むことになっていく。

交流期間は短かったはずなのに、深い絆が生まれていた二人。
白い笑顔が色付く様を、ご覧ください。