第40話 雨が降っても、夏になっても

通り雨は僕らの街を洗い流し

やさしい風が君の匂いを運ぶ


洗いたての香りでは無いけど

なぜか懐かしい気持ちになる


何度も言いかけて黙り込んだ

僕の言葉を待ってるみたいに


ねえ

気が付いているんだろう


知らないまま

とぼけたまま

このままでいい


友達と恋人の間くらいの

ままでいい


雨が降っても

夏になっても

きっと僕らは


いつまでもこのまま

変わらない心を

変わらない愛を

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る