登場人物紹介

 第27話まで読んでくださった方のための、登場人物紹介です。

 

 ※ネタバレを気になさらない場合はここから読んでもとくに問題ありません。




「僕」(モロー)……主人公。禁断の「反魂術」により死から蘇った不死身の「亡奴」。この術のため右眼を失った。術式上の主人で想い人であるローラの居場所を大まかに知る能力がある。彼女のことしか記憶のない状態で、再会を求めて北部地方から東都の「穿月塔」に旅してきた。亡奴であることを隠しており、魔力補給のために魔鉱石を持ち歩いている。モローは仮の名前。

 黒い髪と瞳。右の眼帯がほぼ隠れる髪型。


ローラ・ジュゼット……主人公の想い人。謎の美女。いまは「穿月塔」の高層階にいる。彼女がモローに反魂術を用いたことをきっかけに、ジュゼット家は王族たる資格を失う。なお、ジュゼット家はほとんどが牙のある「キバ族」である。

 艶やかな黒髪、紫の瞳。


ラケル・ジュゼット……魔術剣士。三男。強化魔法を得意とする。主人公にモローという仮の名を与えた。双子の妹リデルと仲が良い。根は優しいが、一族の運命を狂わせたローラとモローに対して当たりがキツい。

 波打つ金髪を無造作に編んだり結ったりしている。緑の瞳。


リデル・ジュゼット……神聖魔法の才能を持つ。末娘。双子の兄ラケルと仲が良い。ローラとよく似た顔の美人。モローに、亡奴にも効くという飲み薬をくれた。ローラが罪人となったために婚約を破棄され、尼僧院に入った。姉を恨んでいないように見える。

 流れるような銀髪、青い瞳。


エレン……モローが助けた、いたいけな少女。妹を守って苦難の旅をしてきた。「銀狼亭」に住み込みで働きはじめた。モローに淡い想いを寄せる。

 栗色の巻き毛と瞳。


メリッサ……モローが助けた、いたいけな少女。エレンの妹。目に石化の魔力が宿るため目隠しをしている。幼い割にしっかりしているように見える。姉の幸せを願っている。

 栗色の巻き毛と瞳。


ドナ……モローの東都での職場「東都魔人相談所」の相談室の室長。人の良さそうな雰囲気の中年女性。遠方に孫がいる。「ツノ族」の血を引くため頭の左右に短い角がある。眼鏡をかけている。

 なお、魔人とは「魔力を持つ人」の総称。魔術師はみな魔人だが、魔人は必ずしも魔術師ではない。


セロ……先輩職員の男性。モローに魔術の素養が全くないことに始めは難色を示したが、仲がわるいわけではない。温泉街で育った。

砂色の髪。長身。


サリア……先輩職員の女性。炎使い。窓口の当番も愛想良くこなすが、工房での作業のほうが好きで得意。地元は海に近いらしい。

金髪、褐色の肌。


道具屋「きじとら堂」の姐さん……モローの住処に近い道具屋。ミミ族。魔鉱石をよく買うモローに時々おまけをくれる。日用品から冒険者向けのサバイバル用品まで幅広い品を扱う。買取もしている。買取額以外は信用のおける店。


宿屋「銀狼亭」の人々……冒険者から地域住民まで幅広い層に愛される、宿屋兼料理店。「ミミ族」である店主の家族と数人の従業員が働いている。冒険者を出世払いで馬小屋に泊めてくれる場合も。

 宿泊客の冒険の成功をいつも祈っている。



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