第3話

とらドラ!を見て「若いってすげえな…」って思うようになった俺は、あの頃からだいぶ歳をとったんだろうよ


若いってだけでみずみずしくてハツラツとしていた

意味のない自信があった

たくさんのやることがあった

絶対やってみたいことがあった

何でもできる、何にでもなれると思っていた

周りが輝いていた


‪どーでもいい時間を過ごしてきて ‬

‪みんなに平等っていう時間の使い方が下手くそで‬

‪将来の不安は当然なのに ‬

‪不安がっている自分をかわいそうだと思って‬

‪周りに甘えたくて‬

‪でも自分では何もしたくなくて‬


歳をとって得たのは何も感じなくなる図太さだけ

増え続ける体重に対して痩せて衰え続ける感性

何者にもなれず、何の楽しみもない、息をして食べて糞をするだけの人間

早く死ねばいい

早く死ねればいい


結局今夜も眠れないんだろう

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