第19話 幻聴と現実の見分け方

 統合失調症について全く名前すら知らなかった頃は、インターネットで調べる度になるほど、と思える情報が沢山転がっていると思っていた。

でも調べれば調べるほど、どの情報も同じことで、少し言葉を変えて書かれているだけということが目につき始めた。


カクヨムを通してある統合失調症の方と出会った。その方は自分の症状を分析して、それを言葉になるべく詳しく書き出して、少しでも、「統合失調症患者への恐怖心や誤解、もし統合失調症になってしまったらどうしようかという不安感なども取り除けていけたら嬉しい」そんな思いからエッセイを始められた。


彼女の感じること、書く言葉は誰も教えてくれないものばかりである。

自分をとても客観的に捉えて、自分をコントロールしている。

自分じゃない自分が彼女の中に存在して、たまに起きる「脳の誤作動」(そう彼女は呼んでます)をうまく切り抜けるように、その方法すらあみだしています。

凄いことだなって毎回思います。

嬉しいことは、彼女が苦しくなった時には一人その気持ちを打ち明けれる友達がいるということ。「友達は宝や」生前いつも父が言っていた言葉です。

お友達の存在に感謝します。


そんな彼女が教えてくれた裏技。(言い方悪くてごめんなさい)

統合失調症特有の症状である、存在しない声が聞こえた時。

これは幻聴なのか、それとも実際聞こえているのかわからなくなるそうです。

そんな時、耳をふさいでそれが本当の音かそうでないか判断するそうです。ここまで分析してそれを実行するのが本当に凄いと思います。


その後彼女は耳栓を買いました。

耳栓をすると夜の眠りも安定したそうです。

参考書は教えてくれない事実です。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

君の病 @samuraispirit

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ