第七回 辞典


※ 今回、厳密には辞書の分類に入るであろう物もあるかもですが、全て辞典で統一させていただいてます。違和感を感じる方もいるかもしれませんがご了承ください。



 あと少しでラトヴィアわずになります、さきくさゆりです。

 はい、もうすぐ帰国です。

 寂しいです。

 終わり。



 では本題。


 言語の勉強をするにあたって辞典は必要不可欠である。と、真剣に思い始めたのは、留学して約二か月経ったころでした。

 それまでは、日本で購入したポケット辞典を使用してたのですが、ちょいちょい困ることが増えてきたんです。

 というのも、こちらの辞典はラトヴィア語→日本語で調べることができる辞典なんです。

 英和辞典みたいなものですね。

 なので教科書や街中の看板、スーパーの広告などの単語を調べるのにはいいんですけど、会話をしていくにあたって、咄嗟に調べるのには当たり前ですが非常に困ります。

 さらに、言い方が悪いですが所詮はポケット辞典。

 1500単語は多いのですが少ないのです。

 ちょいちょい無い単もありますし、さすがに限界。


 そこで語学学校の先生に辞典の種類やらなにやらを聞いたりなんだりして、最終的に五冊の辞典を購入いたしました。


『良和辞典』『和良学習漢字辞典一巻&二巻』『英語→ラトヴィア語辞典』『ラトヴィア語→英語辞典』


 今回は、そのうちの『良和辞典』『和良学習漢字辞典一巻&二巻』についてお話しましょう。

 というか『英語→ラトヴィア語辞典』『ラトヴィア語→英語辞典』は特に話すことがない。

 強いて言うのであれば、英和&和英辞典のアプリを駆使しないと大変だ、くらいです。



『良和辞典』


 こちらは、ラトヴィアにある『日本語文化研究所』とう場所で作成されたそうで、まあ日本ではおそらく手に入らないであろう辞典です。

 日本語を学びたい、または学んでいるラトヴィア人のために作られた辞典であるため、巻頭にはひらがなの書き方や、書き順、ひらがな表などが掲載されており、おそらく教科書も兼ねているのはないかと思いました。

 巻末には、少しですがひらがなで書かれた和良辞典のページもあって、パッと調べるのにはとても便利です。

 ただ、こちらの辞典は作成された日がおそらく少し古いようで。

 巻頭にひらがな表が書かれているのですが、それは『いろは』で書かれている表です。

 さらに、掲載されている日本語単語も、今は放送禁止用語になってたり、もう使っていない単語がチラホラ。

 ある意味では面白いのですが、地味に気を付けて使わないと大変なことになりそうです。


 掲載されている単語数は数えてはいないのですが、おそらくそこまで多くはありません。

 ただ、日本で買ったポケット辞典にない単語がこちらにあったり、逆にこちらに無い単語がポケット辞典にあったりということもあるため、合わせて使えばかなりの単語を調べることができました。

 なお、どちらにも無い場合は、英良辞典からの英和、または和英辞典からの英良という調べ方になるためまあ時間がかかります。

 でもやらないと覚えないのでやりますけどね。



『和良学習漢字辞典一巻&二巻』


 こちらも、ラトヴィアにある『日本語文化研究所』とう場所で作成されたそうで、まあ日本ではおそらく手に入らないであろう辞典です。

 名前の通り日本語、その中で漢字に焦点をあてた辞典です。

 一巻は主に漢字の読み方が主で、ちょっと面白いのが、なぜかハングル文字の表があったり、中国語読みが書いてあったりと、正確には和良じゃないよなって感じでした。

 まあ正直一巻はほとんど使いませんね。


 本命は二巻。

 こちらは、漢字の訓読み音読みごとにラトヴィア語の意味が書いてあります。

 つまり、日本語(漢字)→ラトヴィア語で調べられる辞典です。

 部首毎で別れていたり、熟語で調べられたりとかなり便利。

 例えば魚を買うときは魚偏の欄を読んだり。

 おかげで鰻を買えました。


 ただ、やはりこちらも少々古いためか、アウトーな単語もあるので、やっぱり注意が必要ですね。

 あと、日本暮らしていて使ったことが無い単語もあってそれはそれで面白いです。

 いやその単語知らんぞなんそれって、それ自体を調べたりもしました。



 今回は日本で一般的には手に入らないラトヴィア語の辞典を紹介いたしました。

 ラトヴィア生活もあと少し。

 一日一日を楽しみながら最後の日を迎えようと思います。

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ラトヴィアなう さきくさゆり @nicolo

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