突然異世界転移した悪の秘密結社。移転先では人助け?!

悪の秘密結社・ジャクルトゥに属する主人公・トレバー。戦場で鬼神と呼ばれる彼は、仲間の女性・キルケーたちとともに、組織の長・大統領のもと、目的である世界征服を果たすために戦う日々。
しかしある日、突如としてジャクルテトゥは本部基地ごと異世界へ転移してしまう。
移転した先の世界は魔王・ラゴウ率いる魔王軍が蔓延り、人々を脅かしている状態。ジャクルトゥの面々は、はからずもその魔王軍と対峙することになる。

魔王軍と戦う=移転先の人々を結果的に救うことになり、邪悪な組織なのにありがたがられているのが面白かったです。
トレバーやキルは改造人間で、技術力の結集である防護スーツを纏って戦い、スマートウォッチなどの機械やバイクを駆使します。
一方で、移転先に蔓延る魔王軍は魔法を使うので、両者の激突するシーンはバラエティ豊かな技が繰り出してとても魅力的。

トレバーの仲間のキルケーとクリムゾンが会話するシーン、喧嘩しなれているから逆に仲が良さそうというか、丁々発止のやり取りに吹き出しました。
鬼神とあがめられるトレバーですが、戦っていないときはごく普通の男性としての一面も。
ジョアンが出てきて、トレバーがギターのクラス判定を受けに行く場面は、バトルから離れた日常エピソード。鬼神でないトレバーの素が垣間見えるシーンでとてもよかったです。

そして魔王軍も妙に人間臭いところがあるというか。無情な敵として描かれているだけではなかったので魅力的でした!
今後、このお話はどういう風に幕を引くのでしょうか。
連載頑張ってください!

その他のおすすめレビュー

相沢泉見さんの他のおすすめレビュー274