僕と心の友3

登場人物

吉野君 たまにオネエ口調になる

富升君(僕) たまに音量がバグる




第二十一話 メイド


吉野君「漫画とかで学園祭の出し物がメイド喫茶とかあるじゃん」

僕「あるな」

吉野君「でも、現実にはないじゃん」

僕「ないな」

吉野君「となると、一生メイド服着る機会ないじゃん」

僕「……一生いらなくね?」

吉野君「着たいんだよ!! こちとら! なので、ドンキもどきで買ってみました」

僕「無駄な行動力の塊」

吉野君「でも一人で着るのただの変態だから見てて?」

僕「寂しがり屋か。どう転んでも変態じゃん。見ててやるけどさ」

吉野君「優しいデブだな。変な気起こすなよ」

僕「乳隠す前に吐く事心配してろよカス。でも、これ女の子用じゃね? お前はいら……」


 物理な絹を裂くような悲鳴を上げるメイド服。


吉野君「……今から男用買ってくる」


 ☆ーー 男用メイド服とはーー!?



第二十二話 おっぱい


吉野君「二の腕と柔らかさとおっぱいの柔らかさは同じらしいですよ」

僕「ふーん」

吉野君「揉む?」

僕「いや、要らんけど?」

吉野君「遠慮すんなよ。ほらほら」

僕「新手の拷問かよ! 手放せよー!」

吉野君「おら。どう? 二の腕とおんなじ硬さ?」

僕「何でおっぱい揉ませてんの……?」


 ☆ーー 話の流れなら二の腕を揉むのでは……?



第二十三話 アイドル2


吉野君「まずは、下半身だよ」

吉野君「脹脛だけで生きてきましたって顔してる。良くない」

吉野君「体力もつけて行こう。走り込みを主にして……」

僕「いや、野球選手にはならないから……、そんなに本気に考えれても……」

吉野君「はぁ!? お前はちゃんと、夢追いかけて!?」


 ☆ーー お前は、野球選手は僕の夢ではないのに気付いて!?



第二十四話 台風


吉野君「タバコ一本くれ」

僕「いつもみたいに勝手にとってけよ。気持ち悪りぃな」

吉野君「あのさ、良く漫画やゲームとかであるじゃん。タバコ咥えてさ」

僕(はっ! シガーキッスっ!? エロ同人で死ぬ程読んだ事がある!)

吉野君「やってみたくない?」

僕「え、お? あ?」

吉野君「おっしゃー! じゃあ行くぞ。家の前でいいっしょ!」

僕「え? 外? 何やんの!?」

吉野君「雨の中でタバコ吸うやつ」

僕「馬鹿野郎!! 台風だぞ!?」


 ☆ーー エロ同人の方が正気ー!!



第二十五話 筋肉


吉野君「蚊だ」

僕「おわっ! 逃すなよ!? 逃すなよ!? うわっ、殺虫剤何処だ!」

吉野君「いらねぇし、逃すわけねぇだろ。筋肉締めて抜けなくしてるし余裕だわ」

僕「……え?」

吉野君「はい、撲滅ー」


 ☆ーー お前の筋肉そんなこと出来るの……?



第二十六話 イケメン


僕「玉も出ねぇーし、腹減ったな」

吉野君「買いに行く?」

僕「外出るのめんどくね? なんかねぇーの? この家」

吉野君「何かはあるだろ。適当に作るか」

僕「知ってる! ドラマとかでイケメンが冷蔵庫の中のやつ適当にお洒落な料理作るやつだ!!」

吉野君「イケメンだからな。余裕よ余裕」

僕「滅んでくれよ。飯食ってからでいいからさ」


 数十分後


吉野君「冷蔵庫の中にあった適当な素材で適当に作った塩おにぎり三合分です!!」

僕「お前はイケメンじゃない事が確定してしまったな……」


 ☆ーー なんか、ごめんな?



第二十七話 幽霊


吉野君「家に幽霊がいる」

僕「はぁ」

吉野君「最近さ、寝て起きると体が痛いんだよ」

僕「ほぅ」

吉野君「たまに動けなくなるし」

僕「あぁ」

吉野君「今も体が重い。幽霊だよな、これ」

僕「いや、お前寝落ちしてコタツで寝てたからだよ」


 ☆ーー 俺は徹夜ですけどねー!?



第二十八話 キッス


吉野君「エロ漫画でさ、ちゅうすときの音あるじゃん?」

僕「今エロ漫画読んでる僕に聞く?」

吉野君「それ、名前ある事知ってる?」

僕「クソどうでもいいですので、静かにして頂けます?」

吉野君「えー!? 大人なのに知らないのー!? 童貞じゃーん!」

僕「うぜぇー! 知ってるからどうでもいいんですぅー! 童貞関係ねぇだろ! 滅べカス!! リップ音だろうが!」

吉野君「え?」

僕「え?」

吉野君「……ラップ音だろ?」

僕「お前が童貞では……?」


 ☆ーー それ幽霊の音ー!!



第二十九話 ハロウィン


吉野君「ハロウィンなのでコスプレします!」

僕「君、何気にコスプレ好きだよね……? お前の性癖なんてクソどうでもいいが、お前、こんな世界のクソ片田舎でコスプレとか正気か?」

吉野君「なので、セーラー服を買ってみました」

僕「正気か?」

吉野君「今度はちゃんと男も着れる!」

僕「前回の失敗を学習してるんじゃねぇーよ。腹立つな」

吉野君「富升君のもあります!」

僕「人を巻き込むやべぇ奴じゃねぇーか。でも、セーラー服なんて、そんな、え、マジで、それは、ちょっと……、え、流石にこの歳では……」

吉野君「何もじってんだ。キメェな。お前のは犬の着ぐるみだよ」


 ☆ーー 二時間ぐらいセーラー服をかけて殴り合った。



第三十話 最終電車


吉野君「最終電車逃したって言ったらどうする?」

僕「個人的には漫喫かラブホか始発まで飲むかの三択だな」

吉野君「お前いつもそんな事してんの?」

僕「してねぇーし。最終逃した事ないもん」

吉野君「お前の絶対家に帰る心意気は凄まじいものがあるもんな」

僕「俺は絶対に風呂に入って家の布団で寝たいからな。吉野君はどうするの?」

吉野君「え? 歩いて帰る」

僕「……え?」

吉野君「五、六時間ぐらい歩いて、帰る」


 ☆ーー お前は最終電車逃しちゃダメなタイプー!!

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