第5話昼飯時は地獄です

「いただきまーす」

いつもの如く、一人で食べる、一人で食べるからにはさっきまでの気分を引きずっててもかまわないんだけど


でも、中庭を挟んで、筒抜けなんですーーしかも、お料理作ってくれてる人に

そんな人たちの前で、昏い顔して黙々と食べるってのはどうよ


ふと振り向きざま、自分たちが仕事をしてその結果あまり喜んでない姿を見るのはどうよ

引きつった笑顔でも、笑みを浮かべてないと気力が持たないだろう

いや、えつりだってそれでもどうしようもなく落ち込む時ってあるが

ーーもともと、あまり人に自分の暗いところを見せるのはあまり好まない人間だからか、様になる

じーーー、、、、じーーーー

見られてる、漬物と白米を食べるだけなのにひどく緊張する

箸をとる、視線がいたい、かわりばんこの特に悪気のない視線が痛い


ーーいつものように、汗が噴き出て、、、手が震えて、、、膝が笑って、、、味など到底わからぬご飯を一人満面の笑み《えいぎょうスマイル》でこなす


ーーああ、いつものことながらどっと疲れた



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