第5話 目指せ、おちんぽうマスター
目を覚ますと、そこはあの宿屋の208号室のベッドの上だった。
「リン様、お加減はいかがですか?」
「え?あぁ、うん、特にどこも問題は………って、うわあああっ!?」
そして俺の頭はラマニアの膝の上、と言うか太ももの上にあったのだ。
清純な高校生男子には刺激が強すぎる。
「リン様のおかげで『炎』の鎮火に成功しました。その後リン様が意識を失ってしまい、宿屋の主人がそのまま部屋を使って良いと許可してくださったので、お目覚めになるのをお
「そ、そうだったのか、心配かけて悪かったね」
目覚めと同時に一気に上がった心拍数も、徐々に落ち着きはじめた頃、自分の体の妙な疲労感に気づいた。
あらためて
あの時、ラマニアの『
女神ヴィアンテ様からこの異世界での俺の役割を聞いた時、別に
だが仮にも一国のお姫様から『勇者様』と呼ばれるほどの大役であったのだと、あの生命エネルギーを抜き取られる
「
「ええ………私にはわかりませんが、相当のエネルギーを消費する行為だと聞いています」
「なぁ、この『炎』って、まだ他にもあるのか?」
「今のところまだ新たな『炎』は感知されておりません。ですが、いずれまた………」
「そうか………とてもじゃないけど、あと2~3日はまた
「そうですね………ですが、今後も絶対に頻発しないとは言い切れません。『炎』がリン様の体調の都合に合わせてくれる保障は無いのですから」
「そ、そう、だよね………」
ラマニアも遠慮がちにではあるが、俺の考える不安をあえて言葉にする。
ここで口先だけの気休めを言ったところで、その通りにいってくれるとは限らないのだから。
などと二人で落ち込みムードになっていたところ、あの女神様が現れた。
「ご苦労であった、勇者リン。そしてラマニア姫」
「ヴィアンテ様!!」
初めて会った時とは違い、半透明の立体投影されたような状態ではあったが、相変わらずの美しい姿だった。
そう言えば初めて会った時は驚きのほうが強くてヴィアンテ様の事を「綺麗なお姉さん」くらいにしか認識する余裕が無かったけど、二度目となると多少の余裕もあり、あらためて美しい女神様だったのだと脳内で評する事ができた。
俺なんかがそんな事を考える事自体がおこがましいのかもしれないが、長くウェーブのかかった金色の髪なんてまさに『女神様!』というイメージにピッタリだ。
「さて、話は聞いていた。勇者リンよ、はじめての
「はい………例えばもっと大きな『炎』だったり、または連続して『炎』が出現したりしたら、とても耐えられません」
「そうであろうな。だからお主には
「く、訓練ですか!?って事は、トレーニングすればもっとたくさん
「その通りだ。その訓練法を、『
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