ヒーローに憧れ、ヒーローを目指して努力を重ね、それなりの実力を備えた主人公が、無用な殺生を嫌う、というのはわかる。しかし、反面、孤独を嫌い、友だちを得たいとも願っている。
かと思うと、ふとした事で思い出してしまった子どもの頃の数学の問題の理不尽さに対する憤りを抑えたくて、剣の素振りをし始める。
そんな主人公の友だち第一号は、キラーマンティスと呼ばれる大きなカマキリくん。彼も優しさと芯の強さを持つ好青年だ。
キャラクターのディテールが実に良い味をだしていて、散りばめられた謎に彼らが挑んでいく様に興味を掻き立てられる。
そんな作品ですね。