俺が作った部活にはなぜか残念美人ばかりが集まるのだが。

 ある休日、友達との待ち合わせ場所へ向かう路線バスの中で、椎葉流紀はそのweb小説を読んだ。


 俺が作った部活にはなぜか残念美人ばかりが集まるのだが。/@cheweapon


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054896354374


 美人!だけどどこか残念な女の子たちと主人公のラブコメディー


 そんなキャッチコピーが綴られた作品を彼女は読み進めていく。


 内申点を取りたくて、部活動を作ることにした主人公が部室として用意された教室に向かうと、先輩が寝ていた。

 それから次々と個性的なヒロインたちが集まっていく。


 1話辺りの平均文字数は約2千文字。

 隙間時間で読みやすい作品で、登場するヒロインたちもかわいらしい。


 特に面白いのは、教室の中で寝ていた先輩と主人公のやりとり。

 庶民の男の子と財閥のお嬢様が初めて出会う場面に、身近な2人が重なり、流紀の頬が緩んだ。


 そうして、現在公開されているエピソードを全て読み終わった頃、流紀の耳に、目的地のバス停が近づいているというアナウンスが届いた。

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